運動神経が悪い原因は「足の裏」にあった?子どもの運動能力を伸ばす簡単トレーニング方法

時計2024.09.26
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子どもの運動神経が悪いことが気になっている親御さんにぜひ知っていただきたいことがあります。実は、子どもの運動神経が悪い原因は「足の裏」にあるかもしれません




足の裏は「足底感覚」と呼ばれる重要な感覚を持っており、運動能力やバランス、姿勢の維持に大きな役割を果たしています。特にランニングやジャンプなどの運動中は着地時に足の裏が地面を把持し、バランスを取ることで動作がスムーズに実行できます。


しかし、最近の子どもたちは運動不足や靴の影響などにより、足の裏の機能が低下していると言われています。その影響で運動神経が悪い子どもが増加しています。


そこで、今回は運動神経が悪い原因として足の裏の機能について解説し、最後には理学療法士が考案した、足の裏の機能を向上し運動神経が良くなる簡単なトレーニング方法を紹介します。


子どもの運動神経が悪いと困っている親御さん必見の内容です。ぜひ最後まで読んでみて下さい。


目次  


1. 子どもたちの足の裏の機能が悪くなる要因

2. 子どもたちの運動神経が悪い原因は「足の裏」にある

3. 運動神経が良くなる足の裏の簡単トレーニング方法

4. まとめ 


子どもたちの足の裏の機能が悪くなる要因

現代の子どもたちは足の裏の機能が低下していることが言われています。その要因としては次のようなことが言われています。

1.運動不足:
テレビやゲーム、スマートフォンなどデジタルデバイスで遊ぶ時間が多くなり、身体を動かす機会が減っている。その結果、足の裏の筋力やバランス感覚が十分に発達しないことがある。

2.靴の影響:
足に合わない靴や機能的ではないデザインの靴を履くことで筋肉や骨の成長に悪影響を与えることがある。また、クッション性が高すぎる靴やインソールなどで過剰にサポートしすぎると、足の自然な筋肉の働きを阻害することがある。

3.屋外での遊びが減少:
舗装された地面や屋内での生活が主流となり、自然な地面や斜面などで遊ぶ機会が減少したことで足の裏への感覚刺激が減り、足の機能の発達に悪影響を与えている。

4.生活環境の変化:
都市部では公園や広場が減少し、安全に外で遊ぶ場所が減っており、座っている時間が増え、足の機能が低下している。

これらの要因が複合的に作用し、現代の子どもたちは足の機能が低下し、運動神経が悪くなっていると考えられます。


子どものたちの運動神経が悪い原因は「足の裏」にある

足の裏には「足底感覚」があり、どのように体重がかかっているか、地面がどのような状態であるかなどを感じて脳に伝え、バランスをとる役割があります。

また、足の裏には「3つのアーチ構造」があり、すべてが機能することで衝撃をやわらげたり、安定性が向上しバランスが良くなります。

このアーチ構造が低下している状態を扁平足と言い、この状態では足のトラブルやバランス能力の低下などが起こりやすくなります。この扁平足を改善するための方法を知りたい方は次の記事も参考にして下さい。


足底感覚とアーチ構造が優れていることで、バランス感覚が良くなりスムーズに動作が行いやすくなり、運動神経は良くなります

そのために大切なことは「足の指の使い方」にあります。

足の機能を向上するために有名な「タオルギャザー」というトレーニングがありますが、これもやり方によっては不十分なトレーニングになってしまいます。


みなさんは足の指はどこからが指かわかりますか?次図のようなイメージをしていませんか?


実は、これは間違いなのです。実際に解剖学的には足の指はもっと長いんです。


つまり、足底感覚が向上し、足のアーチ構造が機能するための足の指の使い方はこの付け根から動かすイメージが重要になります

一般的な指先だけのトレーニングでは足の裏の機能は改善しません。そこで、足底感覚・アーチ構造が機能し、運動神経がよくなるために、理学療法士が考案したトレーニング方法をお伝えします。



運動神経が良くなる足の裏の簡単トレーニング方法


ここで紹介するトレーニング方法は、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。子どもの身体のインナーマッスルを活性化することで、姿勢や身体の使い方が向上する体操です。それを行うことで誰でも同じように効果が出るようになります。

他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます

 

そして、身体に軸ができることで身体を思い通りに動かすことができます。この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。


今回は、その中でも足の裏の機能に特化したトレーニング方法を中心に紹介します。身体のスイッチは「足の裏スイッチ」を使用します。このトレーニングをすることで足底感覚が研ぎ澄まされ、足の指を付け根から動かす感覚が養われます。

まず、トレーニングをする前に次の方法でバランス能力をチェックしよう!左右ともに何秒キープできるかチェックしよう!



チェックできたら、次のトレーニングで足の裏の機能を向上しましょう!

①下の足図を見ながら足の指から踵(かかと)まで全ての骨をしっかり手の指を使ってさすりましょう!ポイントは特に指の骨を一つ一つしっかり丁寧に触ることです。親指側から小指側の表から裏まで全面をしっかりさすりましょう!

②次の3つの体軸体操を行いましょう!








全てのトレーニングが終了したら、もう一度、片足バランスのアクションテストを行なってみましょう!足の裏が地面に吸い付くような感覚があり、バランスが取りやすくなっていませんか?

このように体性感覚にアプローチすることで、足の指の使い方が上手になり、足の裏の機能が向上します。即時的な効果もありますが、これを毎日続けることでどんどん運動神経が良くなりますよ。ぜひやってみて下さい。

今回は体軸体操の一部を紹介しましたが、もっと詳しく子どもの運動能力を高める方法を知りたい方はキッズ・ジュニアトレーナーの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。


「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら


オンラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格が取れ、さらに運動教室を開催することができます。ぜひご検討下さい。


まとめ  

今回は、運動神経が悪い原因として足の裏の機能について解説し、最後には運動神経が良くなる簡単なトレーニング方法を紹介しました。


・足の裏の機能には足底感覚とアーチ構造があり、バランスや緩衝動作に影響を与え、運動神経と密接な関係がある


足底感覚が向上し、足のアーチ構造が機能するためには足の指の使い方が重要であり、思った以上に足の指は長い


・正しい足の指の使い方は、足先だけではなく付け根から動かすイメージが大切である


・運動神経が悪い子どもには体軸体操が効果的である


以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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