集中力を高める方法|小学生の集中力低下の要因は〇〇だった

時計2026.05.14
運動能力   体幹   集中力   子育て   教育  
ダミー画像

「うちの子、最近なんだか落ち着きがない」 「宿題を始めても、10分も経たないうちにスマホやゲームに手が伸びてしまう……」

今、そんな悩みを抱えるパパやママが急増しています。その背後には、スマホやゲームなどデジタル機器の普及が大きく関係しています。

実は、スマホやゲームを見ているときの子どもたちの体は、背中が丸まり、頭が前に落ちた「デジタル猫背になりがちです姿勢が崩れると胸が圧迫されて呼吸が浅くなり、大切な脳が「酸欠状態」に陥ってしまうのです。

また、SNSやYouTubeショートなど、次々に強い刺激が飛び込んで来る「ショート動画」も、集中力に関わる脳の前頭前野という部分に悪い影響を与えてしまいます。

つまり、子どもの集中力を引き出すカギは、根性論ではなく「姿勢」を整えて、脳の環境をリセットしてあげることにあります。

この記事では、理学療法士としてこれまで多くの子どもたちを診てきた視点から、今子どもたちの脳と身体で何が起きているのかを徹底解説します。

そして、脳への酸素供給をガラリと変え、集中力をぐっと高めるための具体的な姿勢改善アクション「体軸体操」について、科学的な根拠を交えながら分かりやすく解説します!

▶︎ 子どものデジタル猫背についての記事はこちら



目次  


1. 小学生の集中力って低下している?

2. 小学生の集中力を高める3つの科学的要因

3. 小学生の集中力を高める方法 体軸体操

4. まとめ


小学生の集中力って低下している?


まず、大前提として発達心理学や小児発達の分野では子どもの集中力の限界は、「年齢+1分」が目安にされます。つまり、子どもの集中力の持続時間は驚くほど短いんです。


大人はつい「せめて30分は宿題に集中してほしい」と期待してしまいがちですが、小学校低学年の子どもが10分机に向かっただけで他のことに気を取られるのは、脳の発達段階としてごく自然なことなのです。

人間の脳で集中力や感情をコントロールする「前頭前野」は、20歳前後まで時間をかけてゆっくりと成熟していくため、子どもはもともと「誘惑に弱く、気が散りやすい」生き物です。

その様な中でも、現代の子どもたちの集中力は低下しやすい状況にあるんです。

集中力とは、専門的には「注意制御機能」と呼ばれます。これは脳の司令塔である前頭前野が司る能力で、大きく分けて2つの種類があります。

① 能動的な注意: 勉強や読書など、自分の意志で特定の対象に意識を向け続ける力。

受動的な注意: 突然の大きな音や光、刺激の強い映像に反応してしまう本能的な力。

子どもが成長する過程で育むべきは、「①能動的な注意」です。

しかし、現代の子どもたちは、SNSやYou Tubeなどの特にショート動画により、「受動的な注意」ばかりを過剰に刺激し、脳をハッキングされている様な状態に陥っています。この様な状態は、周りの刺激に敏感に反応してしまう様になり、結果として「能動的な注意力」は育ちにくくなってしまいます。


小学生の集中力を高める3つの科学的要因


近年の研究では、子どもの集中力は本人の気合ではなく、「睡眠」「運動」「デジタル環境」の3つに強く依存していることが実証されています。

① 睡眠をしっかりとる

睡眠不足が子どもの認知機能や注意力を著しく低下させることは、多くの論文で発表されています。睡眠が足りないと、前頭葉への血流が落ち、客観的に見ても「ぼーっとする」「イライラして集中できない」状態になります。

日本の厚生労働省が策定した「健康づくりのための睡眠ガイド」や、米国睡眠医学会(AASM)などの国際的な基準を考慮すると、小学生なら最低でも9時間、中高生でも最低8時間の睡眠が、心身の健康や健やかな成長、そして日中の高いパフォーマンス(集中力や学習力)を維持するために必要とされています。

② 運動を定期的に実施する

米国のイリノイ大学などの研究(チャールズ・ヒルマン教授らの実験)で有名ですが、「20分間の軽いウォーキングをした後の子どもは、じっと座っていた子に比べて、テストの正答率が上がり、集中力を司る脳の波形が活性化する」ことが分かっています。

勉強の前や、集中が切れたときに、少し体を動かす(ひねり運動や軽いジャンプなど)のは、理学療法の視点から見ても脳の血流を促す非常に理にかなった方法です。

また、外遊びやスポーツをすることで、物理的なバランス感覚や、狙ったところに体を動かすコントロール能力は、脳の実行機能を直接的に鍛えます。

③ デジタル機器との関わり方を見直す

米国の脳科学者や心理学者の研究では、SNSや動画(特にショート動画)の視聴習慣と注意力の欠如には強い相関があることが指摘されています。

脳は短時間で簡単に得られる快感を学習し、「努力して結果を得る(例:何分も考え抜いて問題を解く)」というプロセスを苦痛だと感じるようになります。これが、いわゆる「デジタル依存」の入り口です。

また、受動的な刺激に身を任せている間、自制心や深い思考を司る脳の「前頭前野」という部分の活動は停滞します。この状態が習慣化すると、脳の筋力とも言える「集中する力」が衰えてしまうのです。

対策としては、いきなりゼロにするのではなく、「質の高いデジタル体験」へシフトする方法が推奨されています。

ショート動画ではなく長尺の動画を見る
映画やドキュメンタリーなど、ストーリーのあるものを選ぶ

「選んで見る」練習
おすすめに流されるのではなく、「今日はこれについて知りたいから検索して見る」という目的意識を持たせる

動画を見た後、質問する:
「何が一番おもしろかった?」「なんであんな動きをしていたと思う?」と質問をすることで「ただ見て終わり」の受動的な状態から、記憶をたどり、言葉にする能動的な状態へ脳を切り替える。

この3つの科学的要因の中でも、今回は「運動」に着目し、子どもの集中力を高めるために自宅でも簡単に実施できるトレーニングを次に紹介します。


小学生の集中力を高める方法 体軸体操

ここで紹介する体軸体操は、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化することで、姿勢や身体の使い方が向上する体操です。他の体操とは違い、
全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます

 

体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。

体軸とは、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これからスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この「体軸」は脳にもできるため、脳の緊張が抑制でき、すっきりと整うことで集中力も向上することができます。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。

今回は、100種類以上ある体軸体操・10秒アクションの中から子どもの集中力を高めるトレーニングを5つ紹介します。

体操を始める前に、次の方法で現在の脳の状態をチェックしましょう。青い球が浮かぶと脳がリラックスしており集中しやすい状態、赤い球が浮かぶと緊張状態で集中しにくに状態です。それ以外の色の場合はその色を覚えておいてください。

*1分程度でチェックしてください。


脳の状態がチェックできたら、次の5つの体軸体操を行ってみましょう。




















体操ができたら、はじめの方法で再度脳の状態をチェックしてみましょう!



体操する前と比べて青色に近づいてませんか?集中できない時はこの体軸体操を行うことで集中しやすくなりますよ!ぜひ、日常生活の中に取り入れてみてくださいね。

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

  「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら


まとめ  

小学生の集中力って低下している?

・集中力とは、専門的には「注意制御機能」と呼ばれ、子どもの集中力の限界は、「年齢+1分」と驚くほど短い

・集中力は脳の司令塔である前頭前野が司る能力で、大きく分けて「能動的な注意」と「受動的な注意」の2つの種類がある

・子どもが成長する過程で育むべきは、「能動的な注意」
・現代の子どもたちは、SNSやYou Tubeなどの特にショート動画により、「受動的な注意」ばかり刺激を受け、「能動的な注意」は育ちにくい

小学生の集中力を高める3つの科学的要因

① 睡眠をしっかりとる

②運動を定期的に実施する
③デジタル機器との関わり方を見直す

小学生の集中力を高める方法 体軸体操

<体軸体操>

ー頭アクション

ーベロアクション

ー首アクション

ーマウンテンロケット

ーすもうアクション



以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらもおすすめ