理学療法士が警鐘!子どもの集中力を奪う「デジタル猫背」の正体
2026.01.27
「宿題を始めても、すぐに集中が切れてダラダラしてしまう」
「ゲームをしている時の姿勢が悪すぎて、将来が心配…」
そんな悩みを抱える親御さんは、2026年現在、かつてないほど増えています。
理学療法士として多くの子どもたちの身体を見てきた私が、今、最も危機感を抱いているのが「デジタル猫背」です。
これは単なる猫背ではありません。実は、デジタル猫背によって脳が「酸欠状態」に陥り、本来持っているはずの集中力や学力が、身体という土台から崩れている可能性があるのです。
今回は、その衝撃のメカニズムと、家庭でできる改善策について詳しく解説します。
目次
デジタル猫背とは?

「デジタル猫背」とは、スマートフォンやタブレット、携帯型ゲーム機などのデジタルデバイスを長時間使用することによって引き起こされる、現代特有の姿勢の崩れのことです。
これまでの一般的な「猫背」が単なる筋力不足や背中の丸まりを指していたのに対し、デジタル猫背には「特定の形に固まっている」という非常に厄介な特徴があります。
理学療法士の視点で、その正体を3つのポイントで解説します。
① ストレートネック(首の突き出し)
スマホを覗き込むことで、本来C字にカーブしている首の骨がまっすぐ(あるいは逆カーブ)になります。頭の重さは約5kgですが、30度傾くと約18kg、60度傾くと約27kg(小学生1人分)もの負荷が首の付け根にかかります。
② 強固な「巻き肩」
ゲーム機のコントローラーを握ったり、スマホを両手で操作したりする動作は、常に「腕を内側にひねる」動きを伴います。これにより、胸の前がガチガチに縮み、肩甲骨が外側に開きっぱなしになります。
③ 筋肉の過緊張
従来の猫背は「ダラッ」とした姿勢ですが、デジタル猫背は「集中して固まっている」のが特徴です。指先だけを細かく動かし、他の筋肉を固定し続けるため、筋肉のポンプ作用が働かず、血流障害や神経の圧迫がより強く起こります。

理学療法士の視点で特に問題視するのは、「身体のセンサーが異常になる」ことです。脳がこの歪んだ状態を「普通」だと誤認識してしまいます。そのため、姿勢を正そうとすると逆に違和感や疲れを感じ、自ら進んで悪い姿勢に戻ろうとしてしまうのです。
また、従来の猫背よりも「上位胸郭(胸の上部)」が潰れるため、肺の入り口が狭くなり、より深刻な酸素不足(脳のエネルギー不足)を招きます。
子どものデジタル猫背姿勢と集中力の関係

では、なぜ姿勢が崩れると集中力が低下し勉強が手につかなくなるのでしょうか。そこには、脳と身体の驚くべきメカニズムが隠されています。
① 脳のエネルギーが「姿勢維持」に盗まれている
脳は、全身に指令を出す司令塔です。姿勢が崩れていると、脳は無意識のうちに「倒れないように体を支えろ!」「崩れたバランスを修正しろ!」という命令を出し続けなければなりません。 これをパソコンに例えると、裏側で重たいアプリが常に動いている状態です。メインの「勉強」という作業に割くべき脳のメモリが、姿勢の維持によって浪費されてしまうのです。
② 脳が「酸欠」状態になっている
猫背になると、胸が圧迫されます。すると肺が十分に広がらなくなり、呼吸が浅くなります。 脳は体重のわずか2%ほどの重さしかありませんが、全身の酸素消費量の約20%を必要とする「酸素食い」な臓器です。姿勢が悪く呼吸が浅い子は、脳が常に軽い酸欠状態にあるようなものです。これでは、あくびが出たり、ボーッとしたりするのも無理はありません。
③ 感情を司る「自律神経」への影響
背中が丸まり、首が前に出た姿勢は、自律神経の通り道を圧迫します。イライラしやすくなったり、落ち着きがなくなったりするのは、心のせいではなく、姿勢の乱れからくる神経系のサインであることも多いのです。
このようなメカニズムにより、デジタル猫背の子どもたちは本来持っているはずの集中力や学力が、身体という土台から崩れてしまっています。
子どものデジタル猫背姿勢を改善し、集中力を高める方法

ここで紹介するストレッチは、他のストレッチとは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら伸ばすことで、身体の感覚が整い筋肉が緩みます。そして、整うことでインナーマッスルが活性化し、身体に軸「体軸」ができます。

「体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。
体軸が強く形成されると、全身の無駄な力みがなくなり、しなやかな動きができるようになります。身体が硬い子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。
今回は、たった1日5分継続することで、デジタル猫背を改善できるストレッチを3つ紹介します。子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。
*全てのストレッチは、それぞれポイントとなる身体のスイッチを触ったり、意識しながら行ってください。それぞれのストレッチは、伸ばしている状態で深呼吸3−5回を目安に伸ばし続けてみよう!
ではまず、デジタル猫背かどうか次の方法でチェックしてみよう!

1つでも当てはまった人は、次のストレッチングを頑張りましょう



全てのストレッチができたら、もう一度、先ほどできなかったチェック方法の動作を行ってみましょう!やりやすくなっていませんか?

「姿勢を正しなさい!」という言葉は、お子さんの耳には届いても、固まった筋肉には届きません。 2026年、デジタルデバイスを避けて通ることは不可能です。だからこそ、私たち大人が「デジタル猫背」の正体を知り、身体をメンテナンスする術を教えてあげる必要があります。
お子さんが集中できない時、それは心が怠けているのではなく、身体が物理的にロックされているサインかもしれません。まずは今日、一緒に胸を広げて深呼吸することから始めてみませんか?
その一歩が、お子さんの眠っている本来の才能を、身体の奥から呼び覚ますきっかけになるはずです。
とは言うものの、なかなか自宅で体操を習慣にすることは難しいですよね?
そこで、おすすめなのが「TAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾」です。
この運動学習塾は、人生の土台となる「子どもの身体づくり」に特化しており、運動を行うことで、運動神経の向上や姿勢改善、諦めない心を育てる画期的な習い事です。
TAIJIKU子どもの運動学習塾についてより詳しく知りたい方は、次の記事をぜひ読んでみてください!

まとめ
◉子どものデジタル猫背とは?
・「デジタル猫背」とはスマホやゲームなどのデジタルデバイスを長時間使用することによって引き起こされる、現代特有の姿勢の崩れのこと
・ストレートネック 、巻き肩、筋肉の過緊張などの症状がある
◉子どものデジタル猫背と集中力の関係
① 脳のエネルギーが「姿勢維持」に盗まれている
② 脳が「酸欠」状態になる
③ 感情を司る「自律神経」への影響
◉子どものデジタル猫背姿勢を改善し、集中力を高める体操
・背筋のストレッチ
・肩のストレッチ
・手首のストレッチ
最後まで読んでいただきありがとうございました。

