体幹を子どもの頃から鍛えるメリット|予防医学に基づいたトレーニングを紹介
この記事を読んでいるあなたは、
・体幹が弱くて子どもの姿勢が悪く集中力が低下している
・運動やスポーツなどで体幹が弱く、子どもがすぐにケガをしてしまう
・子どもの体幹を鍛えたいけどどんな体幹トレーニングをすればいいの?
などの悩みを抱えていませんか?
スポーツ庁の調査によると令和3年度の小学生の運動能力は令和元年度と比較し、コロナウィルスによる運動機会の低下も影響し最も低下していると言われています。
また、ゲームやスマホなどの視聴時間が長い子どもはより運動能力が低下しているとも言われています。運動機会の減少により体幹が弱くなり、どんどん子どもの運動能力が低下し、姿勢が悪くなっていると考えられます。
運動能力の低下や姿勢の悪さは学力の低下、ケガのしやすさなどと関係しているとも言わ れており、現代の子どもたちの課題となっています。
そこで、今回は運動能力の土台である「体幹」に焦点をあて、子どもの頃から体幹を鍛えるメリットを解説します。最後には子どもたちの理想的な体幹の鍛え方「予防医学に 基づく体軸理論から考えられた全く新しい体操プログラム」をご紹介します。
この記事を最後まで読めば、子どもの頃から体幹を鍛えるメリットを理解でき、子どもの頃から体幹をトレーニングする事で集中力が上がり、スポーツなどでケガをしにくい身体になる事ができます。
目次
体幹トレーニングとは
まず、体幹トレーニングについて説明する前に、そもそも体幹とは何かについて説明します。 体幹とは「手足や頭を除いた身体の胴体部分の名称」になります。胴体部分の骨格や筋、内臓や神経など全てを言います。
この体幹を強くするために体幹トレーニングをすると思いますが、「体幹が強い子ども」 とは、そもそもどのような状態の子どもを言うのでしょうか?
体幹が強いとは「止まっている時、動いている時に身体の重心(中心)を保つ力が強いこと」を言います。
体幹には①筋力 (力の大きさ)②柔軟性(しなやかさ) ③復元力(戻ろうとする力) ④ 格定力(そこに保持する力)の4つの能力があり、それぞれ合わせた力が体幹の能力=体幹の強さになります。 この4つの力を高めるトレーニングのことを体幹トレーニングと言います。
体幹を子どもの頃から鍛えるメリット
体幹を子どもの頃から鍛えるメリットは
①姿勢が良くなり、集中力が上がる
②身体の土台ができ、運動神経が良くなる
③体調を崩しにくくなり、またケガをしにくくなる
④豊かな価値観を持てるようになる
などが挙げられます。
よく知られているプランク姿勢(うつ伏せで両肘と両足で身体を支える姿勢)は、先ほど説明した 体幹の4つの能力の中で筋力や保持する力は鍛えられますが、柔軟性や復元力は鍛えられません。
間違った方法で体幹トレーニングを行うと、かえって子どもたちは怪我をしたり、姿勢が悪 くなったりする可能性があります。
正しい方法で体幹をトレーニングすることで安全に上記のようなメリットを得ることができます。子どもの体幹を強くする理想的な方法
子どもの体幹を強くする正しいトレーニング方法は、体幹の4つの能力をすべて効率よく鍛えることです。
私たちは目を閉じていても腕を振ったり、足を上げたりする事が出来ます。これは全身に感覚があり(=身体感覚)、その感覚を頼りに動かしています。
つまり、「思い通りに身体を動かす事ができる状態」とは「全身の身体感覚が整っている状態」と言えます。この全身の身体感覚が整うと身体を上下に貫く軸状の感覚ができ、これを「体軸」といいます。
つまり、子どもの体幹を強くする理想的な方法とは 『身体に”軸”ができた状態で体幹トレーニングを行うこと』になります。
子どもに理想的な体幹トレーニング
ここでは、子どもに理想的な体幹トレーニングである「体軸体操と10秒アクション」の一部分を紹介します。
体軸体操とは株式会社やまちゃんが独自に体軸理論から開発した予防医学に基づき、17種目からなる身体感覚を高めることができる身体のポイント14カ所を刺激しながら動かす事で体軸が形成される体操です。
また、33種目からなる身体のポイントをおさえた10秒で行う事ができる体幹トレーニング「10秒アクション」も作成しており、体軸体操で体軸が形成された後、10秒アクションを行う事で4つの能力がすべて向上し、結果的に体幹は強くなります。
つまり、
「体軸体操 + 10秒アクション = 子どもに理想的な体幹トレーニング」
になります。
今回は、「体軸体操4種目と10秒アクション3種目」を紹介します。
まず、トレーニングの前に次のテストで体幹力を測定します。
測定できたら、次の体軸体操、10秒アクションを行ってみましょう。
全て終わったら、最初に行ったバランスタッチテストを再度やってみましょう。いかがでしょうか?やりやすくなっていませんか?
身体感覚が整った状態でトレーニングを行うことで、体幹の4つの能力全てを向上させることができます。
今回は一部のみの紹介ですが、体軸体操17種類、10秒アクション33種類、合計50種類もの体操があります。もっと詳しく体操を知りたい方、または子どもの運動能力を高める方法を知りたい方はキッズ・ジュニアトレーナーの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。
オンラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格がとれ、さらに運動教室を開催することが可能になります。ぜひ検討してみてください。
まとめ
・体幹能力は筋力、柔軟性、復元力、格定力の4つあり、4つの総合力で強さが決まる
・体幹トレーニングを子どもに実施するメリットとして以下の4つがあげられる
・子どものための体幹トレーニング(体軸体操・10秒アクション)の一部を紹介
ぜひ、体軸体操・10秒アクションを子ども達と一緒に大人の方もやってみてください