ランニングに多い怪我「シンスプリント」とは?原因と予防法を理学療法士が解説!

時計2025.02.05
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子どもがスポーツを始めると、ケガの心配がつきものです。特にランニングを日常的に行うスポーツ(陸上競技、サッカー、バスケットボールなど)では、「シンスプリント」と呼ばれるすねの内側の痛みがよく見られます。


「走るとすねが痛い」「運動後にズキズキする」などの症状が出ている場合、シンスプリントの可能性があります。成長期の子どもは骨や筋肉が未発達なため、大人よりもケガをしやすいのです。


今回は、シンスプリントが起こる原因と予防策について詳しく解説します。お子さんが楽しく安全にスポーツを続けられるよう、ぜひ参考にしてください。


目次  


1. ランニングに多い怪我「シンスプリント」とは? 

2. ランニングに多い怪我「シンスプリント」の原因

3. ランニングに多い怪我「シンスプリント」の予防法

4. まとめ


ランニングに多い怪我「シンスプリント」とは?

シンスプリントとは、運動時や運動後に生じるスネの内側の広い範囲で痛みが生じるスポーツ障害です。


アスリートの約35%が経験すると言われており、オーバーユースに伴う怪我の中では一番頻度が高い怪我と言われています。

陸上やサッカー、バスケットボールなどで発生率が高く、子どものランニングなどでも生じる怪我です。

スネの内側にある筋肉の使いすぎによる骨膜の炎症と考えられています。

子どもに多い怪我「オスグッド病」の原因

シンスプリントを発症する原因は、主に「機能的要因」と「環境要因」の2つに分けられます。

① 機能的要因(内的要因)

子どもの体はまだ成長途中で、骨や筋肉が完全に発達していません。そのため、以下のようなことが重なると、すねの内側にある筋肉や骨膜(骨の表面を覆う膜)に炎症が起こり、痛みを引き起こします。

・急に運動量を増やした

・休息を取らずに連日ハードな練習をした

・正しいフォームで走れていない

・筋力、柔軟性が不足している

特に、成長期の子どもは骨が軟らかく、無理をするとダメージを受けやすいので注意が必要です。

② 環境的要因(外的要因)

練習環境やシューズの選び方も、シンスプリントの発症に関係しています。

・硬い地面でのランニング

・クッション性の低い靴を履いている

・足の形に合っていない靴を履いている

この中で、特に重要な要因は「正しいフォームで走れていない」ことです。悪いランニングフォームで繰り返しスネの内側にストレスが生じると休息や練習量を減らしても痛みが生じてしまいます。

ではどのようなフォームがシンスプリントを発症させるのでしょうか?

これには、様々な研究がされており、明らかになっているのは、踏み込んだ足の膝関節が内側に捻れ、足首が外に捻れる」姿勢がスネの内側にストレスを生じさせ、シンスプリントになりやすいと言われています。


シンスプリントの怪我を予防するためには、この姿勢を改善すること必須です。ではどうすれば良いのでしょうか?次にその方法をお伝えします。


ランニングに多い怪我「シンスプリント」の予防法

シンスプリントを予防するための方法には次のようなものがあります。

① 適切な練習量を守る

② 正しい走り方を身につける

③ 足に合ったランニングシューズを選ぶ

④ 柔軟性と筋力を鍛える

この中でも特に重要な「正しい走り方」を身につけるトレーニングについて紹介します。ここで紹介する体操は、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化することで、姿勢や身体の使い方が向上する体操です。

他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます


 


体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。


体軸とは、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これからスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。

今回は、100種類以上ある体軸体操・10秒アクションの中から正しい走り方が身に付くトレーニングを紹介します。

子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。

まず、トレーニングする前に股関節・膝関節・足関節の位置を走りながらチェックしてみよう。膝がうちに捻れてないかな?チェックが終わったら、いよいよ体操を行なっていきましょう!

まずは、ウォーミングアップとして次の体軸体操をやってみましょう!







股関節、膝関節、足関節のウォーミングアップが終わったら、いよいよ次の10秒アクションをやってみよう!





トレーニングが終わったら、再度走り方をチェックしてみよう!先ほどと変化あるでしょうか?
身体がいつもより楽に走れる、膝が内に入りにくい感じがすると思います。この状態が捻れが修正され、スネの内側にストレスが生じにくい走り方になります。
このように即時的な変化もありますが、続けることでどんどん正しい走り方が定着し、シンスプリントの怪我を予防することができます。怪我をせずにスポーツを続けるために頑張って続けてみましょう!

今回お伝えした体軸体操・10秒アクションは全てで100種類以上あり、その中の一部のみ紹介しました。これからの時代、小学生の子どもたちが、健康にすくすく成長できるために土台となる身体づくりが必須です!

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

  「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら


まとめ  





以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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