子どもの運動能力を高める方法|姿勢が変わればパフォーマンスは変わる!

時計2023.06.25
運動能力   柔軟性   猫背   かけっこ   成長痛   体幹  
ダミー画像

この記事を読んでいるあなたは

 ・スポーツで活躍するために子どもの運動能力を高めたいけど、どうすればいいか分からない

 ・運動能力を高めることで、子どもにスポーツで活躍してほしい

 ・運動能力を高めることで子どもに運動を好きになってもらいたい

などの悩みを持っていませんか?

スポーツ庁が発表している全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果によると、令和元年から令和4年まで連続して子どもの運動能力が低下していると報告されています。

これは、子どもが少なくなり(少子化)・遊べる公園が少なくなり(都市化)・ゲームやスマホばかりしている(SNS 化)などの影響が考えられます。

さらに、2020年から流行したコロナウィルス感染拡大防止のため、クラブや部活動が制限され、子どもたちの運動の機会がなくなったことも影響していると言われています。

そのような状況も少しずつ変化し、子どもたちもクラブや部活動など再開していますが、クラブや運動が制限される前と比べて明らかに変化してしまったことがあります。

何か分かりますか?それは「構えの姿勢」です。、、、と言われても「?」ですよね。あらゆる運動やスポーツでは「構えの姿勢」が基本姿勢と言われています。構えの姿勢とは、野球で内野手が守っている時やサッカーで守備をしている時など、腰を少し落として構えている姿勢になります。

この構えの姿勢が、現代の子どもたちの間では非常に悪くなっています。その理由は、ゲームやスマホなどの習慣によって猫背などになり、そもそも姿勢の悪い子どもたちが増えたからです。この姿勢のまま運動やスポーツをしても思い通りに動かすことができず、運動能力は高くなりません。

運動能力を高めるためのコツは、まず基本姿勢である「構えの姿勢」を改善することです。

今回の記事では構えの姿勢について解説し、最後には構えの姿勢を改善するための方法をお伝えします。この記事を最後まで読んでいただくことで、構えの姿勢の大切さが理解でき、子どもの構えの姿勢を改善することで運動能力を高めることができます。ぜひ最後まで読んでみてください。

 

目次

1.運動能力とは

2.運動能力を高めるために重要な構えの姿勢とは

3.運動能力を高めるための方法

4.まとめ

 

運動能力とは

運動能力とは、身体能力を活かしてボールを遠くまで投げる、早く走る、高くジャンプするなど 技術を含んだ総合的な運動の能力です。

身体能力とは、
①身体資源能力:身長・体重などの体格や筋力、柔軟性、瞬発力や持久力などの能力

身体操作能力思い通りにさまざまな動きをコントロールできる能力

を合わせた能力になります。 

①身体資源能力は遺伝的な要因なども関係しますが、②身体操作能力は後天的な要因が大きく関係し、誰でも向上させることができます。運動神経が良いと言われる子はこの②身体操作能力が優れていることになります。

つまり、子どもの運動能力を高めるためには身体能力の②身体操作能力を高めることが非常に大切になります。


運動能力を高めるために重要な「構えの姿勢」とは

 運動能力を高めるためには、思い通りに身体を動かすことができる身体操作能力を高める必要があります。

 そこで問題です!!

 次の3つのうち、思い通りに身体が動かしやすい姿勢はどれでしょうか?

 

 


答えは「C」になります。

 

なんとなくCとわかったのではないでしょうか?いつでも思い通りに動けそうな感じがしますね。この構えの姿勢のチェックポイントとして次の3つがよくあげられます。

 ①背筋は真っ直ぐ

 ②膝はつま先より前に出ない

 ③股関節(足の付け根)を曲げる 

                                                                                     

つまり、Aの姿勢は猫背になっており、Bの姿勢は膝が前に出てしまい、股関節が曲がっていません。つまり、Cがこの3つのチェックポイント全てを満たしています。

最近特に、このAの猫背姿勢になっている子どもたちが増加しています。よって、Aの姿勢の猫背の子どもに対して①背筋を真っ直ぐにすることを指導したくなりますよね?

胸を張るようにや、背中に真っ直ぐの棒が入ったようになどさまざまな指導方法が言われています。実はこれが大きな間違いになるんです。ここが一番重要なところになりますので丁寧に説明しますね!

人の背骨は首、背中、腰で全部で24個の骨が連なっています。実はその背骨は積み木のように真っ直ぐに重なっているのではなく、S字カーブのように弯曲しています(生理的弯曲)。

 

この構造は一番上にある頭蓋骨を24個の全ての骨で効率よく支えるために直線ではなく弯曲になっています。構えの姿勢をとる時にこの生理的弯曲を無理に真っ直ぐにすると頭蓋骨の重さを一番下にある腰の骨だけで支えることになり身体に力みが生じてしまい、思い通りに身体を動かすことができません。

つまり、Aのような猫背の構えの姿勢になっている子どもに対しては、猫背でもなく、真っ直ぐでもなく、この生理的弯曲のままで指導する必要があります。

                                                                                 

 

では実際どのようにすれば良いのかを次の項目でお伝えします。

 

運動能力を高めるための体操

ここでは運動能力を高めるために、構えの姿勢を良くする体操を紹介します。

背骨は全てを同時に丸めたり(猫背姿勢)、全てを伸ばしたり(真っ直ぐ)にすることは簡単ですが、生理的弯曲のままで前に倒すことはなかなか難しい姿勢です。

そこで、意識すると良いのが「みぞおち」になります。みぞおちとはおへそから指4本程度上の場所を言い、そこを上手く意識できるようになることで構えの姿勢が良くなります。

ここで紹介する体操は体軸体操・10秒アクションといい、体軸理論に基づき、株式会社やまちゃんの代表である山崎氏が独自に開発した体操になります。

体軸理論とは、「身体の感覚が整うことによって身体に軸が形成され、インナーマッスルが効果的に働きやすくなり、身体の土台となる正しい身体の使い方や姿勢ができるようになる」という理論です。

 つまり、子どもの身体感覚を整えることで、身体に軸を形成し、思い通りに身体を動かすことができるようになる全く新しい体操プログラムです。その中で構えの姿勢が良くなるための体操を中心に紹介します。

体操前に、1m感覚で3本の線を引き、反復横跳びを行い動きを感じておいてください。体操後に再度チェックします。

 

<体軸体操・10秒アクション>

・みぞおちアクション

・スクワットアクション

・マウンテンロケット

・すもうアクション

 







 


体操後に、再度反復横跳びを行い、体操前と動きやすさを比べてみましょう。動きやすくなってませんか?構えの姿勢が変わることで運動能力は向上します。ぜひ、運動能力を向上させるために体操を続けて行ってみてください。 

まとめ

今回の記事では子どもの運動能力を高めるコツについて説明しました。

 ・運動能力とは身体能力を活かしてボールを遠くまで投げる、早く走る、高くジャンプするなど 技術を含んだ総合的な運動の能力のこと

 ・子どもの運動能力を高めるコツは、まず構えの姿勢を改善すること

 ・猫背姿勢を真っ直ぐにする時には、生理的弯曲の状態が正しい状態

 ・構えの姿勢を改善するために、体軸体操が効果的である

今回は以上になります。

子どもの運動能力を高めるトレーニングなどをする前に、今日お伝えした構えの姿勢をまずは改善することが重要です。今回お伝えした体軸体操・10秒アクションは全てで100種類以上あり、ほんの一部のみ紹介しました。

もっと詳しく子どもの運動能力を高める方法を知りたい方は、キッズ・ジュニアトレーナーの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

  「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら


オンラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格がとれ、さらに運動教室を開催することが可能になります。

 ぜひご検討ください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらもおすすめ