子どもの運動能力低下が心配?親子で始める運動習慣づくり
「最近、子どもが外で遊ぶ時間が減ってきている、、、」と感じたことはありませんか?
スマホやゲームの普及により室内での遊びが増え、子どもたちの運動能力の低下が心配されています。
スポーツ庁の調査によると、コロナの影響もあり、令和元年から子どもたちの運動不足や体力が低下しているといわれています。
スポーツ庁:令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果より引用
運動能力低下がもたらす影響は、体力面だけではなく、子どもが健康に成長できるために深く関わるものです。
この記事では、現代の子どもたちが抱えている運動能力低下の問題について解説し、親としてどのようにサポートできるかを考えていきます。最後には、親子で一緒に楽しくできる体操も紹介します。
子どもの運動能力低下が心配な親御さん必見の内容です。ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
2. 子どもたちの運動能力低下を改善するために必要な運動とは?
子どもたちの運動能力低下に影響を与える要因
順天堂大学スポーツ健康科学部 鈴木宏哉先生によると、生涯の運動習慣には、幼少期の運動習慣が大きく関わっていることがわかっています。幼児期に運動遊びなどで身体を動かす習慣を持つことは、大人になった後の体力や健康に影響を及ぼすため非常に重要です。
幼少期の習慣は、子どもを取り巻く大人の行動や意識が大きく関わっています。特に運動習慣には保護者の「フィジカルリテラシー」が大きく関与しています。フィジカルリテラシーとは「運動やスポーツなど身体を動かすことにまつわる教養」であり、これが高い保護者の子どもたちの方が、活発に遊びをたくさんする傾向にあったとのことです。
また、鈴木先生が実施されたアンケート調査では、保護者がテレビやスマホを見たりなど座っている時間が長いほど子どもも動かなくなる傾向があり、保護者が一緒に運動する機会が多い程、子どもたちは活発に身体を動かす遊びをする傾向がありました。
つまり、子どもたちの運動能力低下を改善するポイントは「親御さんと一緒に運動をする」ことです!!
そうは言われても、どんな運動がいいのか、どれ位の時間すればいいのかわからないですよね?次の項で解説します。
子どものたちの運動能力低下を改善するために必要な運動とは?
スポーツ庁が毎年調査している、全国体力・運動能力、運動習慣等調査では、1日60分、1週間で420分の運動時間があるかどうか(体育の授業時間を除く)を調査しています。
1週間で420分以上の運動時間がある児童は、体力合計点が高いことが報告されています。
スポーツ庁:令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果より引用
つまり、目標は1日1時間になりますが、いきなりは難しいと思いますので、少しずつ時間を増やしていくことがいいと思います。
また、現代の子どもたちは、少子化や都市化による遊び場の減少、ゲームの普及などにより公園などで遊ぶ時間が減っています。そのため、運動習慣も地域のクラブ活動などで運動する子どもと屋内遊びばかりで運動をしない子どもに2極化してきています。
その中で、若年層が1つのスポーツを専門的にすることは、将来の怪我につながると言われています。
これは、サッカーであれば利き足のキック動作、野球であれば同じ方向の捻る動作などのように、同じ動きばかりに偏ってしまうことで、動きに偏りが生じてしまうためです。
そこで山梨大学の中村和彦先生は「運動神経が良くなる36の動作」を提唱されています。日常行う動作から、遊びや運動の中で出てくる動作が含まれています。
子どもたちに必要な運動とは、筋力や柔軟性、瞬発力などの身体機能と呼ばれる能力を高めるものだけではなく、このような様々な身体の動かし方を習得するような運動になります。
この身体機能と身体の動かし方を掛け合わしてくれるものが、「体軸」になります。
「体軸」とは、筋肉や骨格のことではなく、身体を中心に上下に貫く軸の感覚のことです。
この感覚の軸は子どもたちの身体の成長の土台となる能力であり、勉強や習い事、運動やスポーツなどの習得力がアップします。
つまり、子どもの頃から「運動神経を良くなる36の動作」のようなさまざまな動きによって身体に軸を作ることが、子どもたちが健康に成長できるために重要ということです。
子どもたちの運動能力低下に効果的な体操
ここで紹介するトレーニング方法は、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。子どもの身体のインナーマッスルを活性化することで、姿勢や身体の使い方が向上する体操です。それを行うことで誰でも同じように効果が出るようになります。
他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます。
たった、10秒の動きで繰り返し行うことで、正しい身体の使い方が身についていきます。
この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。
今回は、その中でも「運動神経が良くなる36の動作」に対応したアクションを5つ紹介します。親子で一緒に簡単にできますので、楽しみながらやってみましょう!
<回る動作>
<はう動作>
<はねる動作>
<押す動作>
<走る動作>
全ての運動は、親子でお手本を見せあったり、競争したりなど楽しみながらできます。まず、親御さんがやってみることで子どもたちも興味を持ち一緒にやりたくなると思います。ぜひ、やってみて下さい!
今回の記事を読んで、それでもなかなか家で一緒にやることが難しいなと思われた親御さん。実は10秒アクションのような体軸を形成する運動を行う習い事があるのを知っていますか?子どもたちの運動習慣を作る身体を動かす習い事「TAIJIKU子どもの運動学習塾」の体験会にぜひ参加してみてください。MAPサイトにてどこに体軸トレーナーがいてるかすぐ分かりますよ。現在、続々と運動学習塾の店舗が拡大しています。
まとめ
今回は、現代の子どもたちが抱えている運動能力低下の問題について、親としてどのようにサポートできるかを解説しました。
・幼児期に運動遊びなどで身体を動かす習慣を持つことは、大人になった後の体力や健康に影響を及ぼすため非常に重要
・子どもたちの運動習慣には保護者の「フィジカルリテラシー」が大きく関与し、これが高い保護者の子どもたちの方が、活発に遊びをたくさんする傾向にある
・子どもたちに必要な運動とは、筋力や柔軟性、瞬発力などの身体機能と呼ばれる能力を高めるものだけではなく、様々な身体の動かし方を習得するような運動になります。
・子どもたちの運動能力低下に10秒アクションが非常に効果的である
以上になります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<参考>
・スポーツ庁:令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果
・スポーツ庁:子供の運動習慣を作るために大人ができることとは?
・運動神経が良くなる本 中村和彦著