親が知っておくべき、子育てで最も大切なこと
子育てで最も大切なことは?と言われるとどんなことを想像しますか?
最近、ある体操教室の先生からこんな話を聞きました。
子どもが体操教室に通って1ヶ月程度たった時に、子どもの親御さんから「この子は体操の才能がありますか?もし才能がなければやめさせてすぐ違うことをやらすので教えてください」と言われたそうです。
これは正しい、間違っているとかという話ではありません。
私たちは生きていく上で様々な固定概念を形成していきます。固定概念というものは、生きていくと必ず作られる、ある一定の枠ぐみのことを指します。時として、この固定概念が悪い方向に働くと、大人(親)の固定概念が子どもたちの個性を潰してしまいます。
子どもが10人いれば10通りの個性があります。個性は十人十色でみんな違ってみんな良いのです。
子育てで大切なことはこの固定概念をメタ認知し、子どもがまっすぐ成長していくためにはどうしたら良いのだろうかと考え続けていくことなのです。
そこで今回は、子育てで大切なことであるこの「メタ認知能力」について解説し、メタ認知能力を向上させ、子どもの個性(能力)を最大化するための基盤である体軸について紹介します。
子どもたちにこれからの時代を生き抜く力を育てたいと思っている親御さん必見の内容です!ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
子育てで大切なこと「メタ認知能力」とは?
教育者であり、型破りな学校改革に取り組んでおられる工藤勇一氏は、著書「子どもが生きる力をつけるために親ができること」の中で、
「人は心的に安全な状態だと、脳内の思考・注意や感情のコントロールをつかさどる部分がうまく機能し、思うように行動できる確率が高まる」と言われています。
これは子育てには親子の関係性が大切ということが言えますが、ここで大切なことは「どんなに親が子どもの心的安全を意識しようとも、社会に出れば誰だって壁にぶち当たります。人はそれを自分自身で乗り越える力が必要です。よって、人は自ら心的安全を生み出せる脳を作り出すことが重要」と言うことです。
ここでカギになるのは「メタ認知能力」です。これは簡単にいうと自分を俯瞰的・客観的に見る能力のことです。この力があると自分の感情をコントロールできるようになります。
例えば、人前で話すことが苦手な人がいたとします。
自分を客観的に見れない人は、自分がなぜそのような気持ちになるのかわからず対処できません。過去に人前で話して失敗したりした記憶などから無意識に苦手と感じてしまっています。
しかし、自分を客観視できる人は「自分は過去の経験から人前で話すことが苦手である」と俯瞰して、予測を立てることができます。よって、安心するためには何かしらの準備や方法を考えることができます。それが自らの解決策となっていき、自分自身で心的な安全を作り出すことができるのです。
この「メタ認知」には、自己の思考や行動をより客観的に観察し、評価することが求められます。よって感情に左右されずに冷静な視点を持つことが重要であり、このような思考のことを「ニュートラル思考」と言います。
例えば、スポーツで試合に負けたとします。
ネガティブな思考:「自分がもっと上手かったら勝てたのに。なんでいつも負けるんだろう」
ポジティブな思考:「次は絶対に勝つ。もっと練習すれば上手くいくはず」
ニュートラル思考:「今回は負けたけど何が上手くいったのか、何が改善できるのかを振り返り、練習してみよう」
このようにニュートラル思考を持っていることで、メタ認知しやすくなります。
子育てで大切なことは身体に軸を作ること
このような子どもたちの思考(能力)を最大化していく基盤が「体軸」になります。「体軸」とは身体を上下に貫く身体感覚のことを言います。
この「体軸」が身体に形成されると、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台となる能力になります。
さらには、運動面の向上だけでなく、非認知能力と呼ばれるいわゆる精神・心も大きく成長することができます。
この「体軸」が整うことで、脳が活性化し、ニュートラル思考になりメタ認知能力が向上しやすくなるのです。このようなことはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。
メタ認知能力を向上させる方法
子どもたちの感情や思考の変化は著しく、子育ての中で子どもたちの状態を細かく感じ取るために大切なことは、自身の心身の状態がニュートラルであることです。自分自身の心が落ち着いていないのに、子どもたちに「落ち着いて取り組みなさい」と言っても残念ながら子どもたちには何も伝わりません。
そこでここでは、子育てを行う親御さんの日々の忙しい頭と心と身体に目を向け、「体軸」を整える方法を紹介します。その方法とは「内観」です。
「内観」とは、自分自身の精神状態やその動きを内面的に観察することです。この余裕・余白が今を生きる現代人には必要不可欠であり、子育てをする親御さんに最も大切なことになります。
次の3つの呼吸法で、内観してみましょう。まず、実施する前に自分自身の状態をなんとなくで大丈夫ですので感じてください。それからやってみましょう。
全て終わったら、また自分自身の状態を感じてみましょう。
実施する前後で何か感覚は違いますか?何となく全身が温まるような心地よさはありませんか?
このような状態が整ってきている状態になります。これをまずは数週間、実施してみてください。
日々、子育てする中で、
「子どもを怒ることが減った」
「物事の考え方が少し変わった」
「いろんな人がいるなと俯瞰的に見れるようになってきた」
など思考の変化が出てくると思いますよ。このような整った状態で子育てをすることで、子どもたちまでメタ認知能力が向上していきます。ぜひやってみてください。
今回は、子育てする親御さんの状態を整える方法をお伝えしましたが、親御さんができることにも限界はありますよね。子どもたちのメタ認知能力を向上させる最も良い方法は、そのような思考ができる指導者に関わってもらうことです。
実は、そんな子どもの身体づくりの専門家と関わることができるのを知っていますか?
もっと子どもの身体づくりについて専門家に教えてもらいたい、子どもを指導してもらいたいと思われた方は、「TAIJIKU MAPサイド」から近くのトレーナーを検索し、繋がることをおすすめします。
はじめての習い事としての「TAIJIKU 子どもの運動学習塾」やオンラインでのレッスン・ワークショップなど、さまざまな形で子どもの身体づくりのサポートを行なっています。
まとめ
親が知っておくべき、子育てで最も大切なことについてお伝えしました。
・子育てで大切なことは、自分自身で心的な安全を作り出すことができる「メタ認知能力」を高めること
・「体軸」が整うことで、脳が活性化し、ニュートラル思考になりメタ認知能力が向上しやすくなる
・親が知っておくべき、子育てで最も大切なことは、体軸を形成し、自分自身の心身の状態がニュートラルであること
・体軸を形成するために「内観」が有効的である
以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。