スポーツで集中力を高める方法|子どもの身体づくりトレーナーに学ぶ実践法

時計2024.08.01
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連日パリオリンピックの日本勢の活躍がすごいですね!皆さん寝不足になっていませんか?


オリンピック選手を見ていると、試合前や試合中にパフォーマンスを最大限に発揮するために、ものすごく集中している様子が伺えます。これはいわゆる「ゾーンに入る」というものです。

ゾーン」とは、スポーツ選手などが極度の集中状態にあり、競技に没頭している状態(感覚)のことを言います。


・ボールが止まって見えた

・相手の動きが全て見え、身体が勝手に動いた

・コート全体が見えた


など特別な感覚になりパフォーマンスが研ぎ澄まされます。


このゾーンに、100%の確率で入ることは難しいですが、トレーニングによってその確率を高めることはできます。


そこで、今回はゾーンについて詳しく説明し、その後、スポーツ時に集中力を高める方法として体軸体操を紹介します。


試合で最大限のパフォーマンスを発揮したい、普段の練習から集中力を高めたいと思っている方必見の内容です!


目次  

1. スポーツで集中力を高める「ゾーン」とは?

2. スポーツで集中力を高めるために大切なこと

3. スポーツで集中力を高める方法

4. まとめ


スポーツで集中力を高める「ゾーン」とは?



「ゾーン」とは、極限の集中状態になり、思考や感情を忘れてしまうほど競技に没頭し、真の実力が発揮できる状態(感覚)のことです。


この状態になると次のような特徴的な感覚が現れます。


1.高い集中力周囲の雑音が気にならなくなり、完全に集中する

2.時間感覚の変化:時間が速く感じたりゆっくり感じたりする

3.スムーズな動作:何も考えずに自然に行える感覚になる

4.努力感覚の消失:活動が非常に容易になる

5.自己肯定感の向上:喜びや楽しみを感じやすくなり、達成感・満足感を強く感じる


これらの特徴的な感覚により、スポーツなどで高いパフォーマンスを発揮することができます。


スポーツで集中力を高めるために大切なこと


人には自分の体がどう動いているか、どこにあるかなどを感覚として認識することができます。この感覚を「身体意識」といいます。


身体意識には、意識しすぎている状態(顕在意識)何も意識していない状態(潜在意識)があります。


顕在意識では考えすぎて緊張しすぎており、潜在意識では逆にリラックスしすぎて動けない状態になってしまいます。

このちょうど間である、適度に緊張し、適度にリラックスできている状態変性意識と言われ、この状態が「ゾーンに入りやすくなる状態」になります。

つまり、スポーツで集中力を高めるために大切なことは、いつでも変性意識の状態に身体を整えることです。


この変性意識「ゾーン」に入りやすくなるには、次のような方法が良く言われています。


明確な目標設定:達成可能な目標を設定することで集中する

準備とルーティン:心と身体を整えやすくなる

適度な挑戦:レベルにあった適度な挑戦が、良い緊張状態にする

環境:静かで集中できる環境を作る

集中力の訓練:瞑想やイメージトレーニングなど

身体のコンディショニング:良い身体の状態になることで集中力が向上する


これらの方法は全て有効的ですが、今回はこの中でも身体のコンディショニングを高めることによって集中力を高める方法を紹介します。

スポーツで集中力を高める方法

ここでは適度に緊張し、適度にリラックスしている状態(変性意識)になり、集中力を高める方法として「体軸体操」を紹介します。

体軸体操とは、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。

変性意識になるためには、全身の身体感覚が適切に整っている必要があります。全身の身体感覚が整うと、身体を上下に貫く軸のような感覚が形成されます。これを「体軸」と言います。

この「体軸」が整うことで、スポーツ時の集中力が劇的に向上し、ゾーンに入りやすくなります。さらに、姿勢の改善が期待でき、身体を思い通りに動かしやすくなることで運動能力の向上につながります。


体軸体操は他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます

      


そして、身体に軸ができることで脳が活性化し、集中力が向上します。この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。



体軸体操は次の17種類から構成されています。スポーツ前の準備運動として毎回実施することでどんどん身体感覚が整っていきます。


では、実際に次の動画を見て一緒にやってみましょう!

まず、体軸体操を実施する前に、次の方法で今の身体意識をチェックしてみましょう。

今の状態を覚えておいてくださいね。

では次の動画をみながら体軸体操をやってみよう!

体軸体操を全て終わったら、もう一度、先ほどやった方法で身体意識をチェックしてみてください。


先ほどより、青色の球がでやすくなったり、広がりやすくなったりしていませんか?これが変性意識状態になります。


この状態をスポーツ前に毎回することで、集中力は高くなります。そして、毎回このような状態にすることができていれば、どんどん集中力が向上し、ゾーンに入りやすくなります。ぜひ、スポーツ前に毎回やってみてくださいね。


今回は集中力を高めるトレーニングをお伝えしましたが、もっと詳しく子どもの身体を整える方法を知りたい方はキッズ・ジュニアトレーナーの専門家が実施する「体軸ファシリテータ養成講座」の受講をおすすめします。


「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら


オンラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格がとれ、さらに文部科学省が認定する運動教室を開催することが可能になります。子どもの身体を整え方が分かり、お子さんたちが運動神経や姿勢がどんどん良くなりますよ。ぜひご検討ください。

まとめ  

今回は、集中力が高くなる状態「ゾーン」について解説し、最後には集中力を高めるトレーニングを紹介しました。


・「ゾーン」とは、スポーツ選手などが極度の集中状態にあり、競技に没頭している状態(感覚)のこと


適度に緊張し、適度にリラックスできている状態が変性意識と言われ、この状態が「ゾーンに入る状態」になる


・身体に軸ができることで、変性意識になり、ゾーンに入りやすくなる


・スポーツで集中力を高める方法として体軸体操が効果的である


以上になります。スポーツ時の集中力を高める方法として体軸体操を実践し、高いパフォーマンスが発揮できるようにやってみよう!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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