ピアノで指が思い通りに動くようになる魔法のトレーニング

時計2024.07.28
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ピアノの練習をしている時に指が動かしにくくて上手く弾けないことありますよね?


先日、娘のピアノの発表会だったのですが、練習や本番前に指のウォーミングアップをするようになってからすごく上達が早くなり、発表会も無事上手に弾くことができました。


娘からも「指が動かしやすくて力が入りやすいからスムーズに動く感じがする」とのことで毎回このウォーミングアップを習慣的にするようになりました。


そこで、今回は同じ悩みを持っている子どもたちに対して、ピアノの指が思い通りに動くようになるトレーニング方法を紹介します。


ここで紹介するトレーニングは、医学的根拠に基づいて理学療法士によって開発されたトレーニングであり、普段のピアノの練習前の5分程度でできるトレーニング方法のため、誰でも簡単に続けることができます。ぜひ取り入れてみてください!



目次  

1. ピアノで指が動かしにくい理由

2. ピアノで指を動かし易くするために

3. ピアノで指が思い通りに動くようになるトレーニング

4. まとめ


ピアノの練習で指が動かしにくい理由

私たちの脳の中には「からだの地図」があります。

これはカナダの脳科学者ペンフィールドによって発見されました。 身体の大きさやどこで曲がったり伸びたりするのかを感覚を通して認識し、脳の中に記憶されます。これを「ボディマッピング」といい、繰り返す事で脳にからだの地図に記憶されていきます。


私たちが手や足がどのような状態になっているかやどう動いているかを感じる事ができるのは脳にからだの地図があるからです。その認識に基づいて私たちは日々、身体を動かしています。つまり、よく意識したり動かす所は地図が大きく、より滑らかに動かす事ができます。

このボディマッピングは時にエラーを起こし、間違ったボディマッピングは感覚のズレを引き起こし、運動のズレ(力みや過緊張)を起こしてしまいます。そしてそれが習慣化されたものが癖 (くせ)として定着化してしまいます。

つまり、ピアノで指を動かしにくい子どもは、この感覚や運動のズレによる力みや過緊張が生じてしまっているのです



ピアノで指を動かしやすくするために大切なこと

私たちは自分の身体を使ったり、道具を使ったり、人とコミュニケーションを取ったりと無意識のうちに周りの環境と上手く関わっています。これは脳に入ってくる様々な感覚を整理したり、まとめたりする(=感覚を統合する)ことができているからなのです。

そこで大切になってくるのが「体性感覚」という身体の感覚です。

私たちは目を閉じていても触られている、痛い、熱い、冷たい、手が動いているなどが分かりますよね?これが体性感覚になります。


この体性感覚は身体の使い方や癖、筋肉の緊張具合などによりズレが生じたり、感覚が低下してしまいます。このように身体には感覚がズレていたり、低下しているところがあります。これでは身体を思い通りに動かすことができません。

つまり、ピアノで指を思い通りに動くようにするためには、練習の量を増やすのではなく、感覚が統合された状態(体制感覚が整った状態)で繰り返し練習する必要があるのです。


ピアノで指が思い通りに動くようになるトレーニング

今回は実際に娘も行っているこの体性感覚を基にピアノを弾く時に一番重要になってくる「手・指」の状態を整える方法をお伝えします。

この手・指の状態がピアノを弾く際に大きく左右します。具体的に良い手の状態とは「柔らかく優しい手・指」のことです。この状態に整い手を合わせると、すごく密着感があり、その間に軸ができる感覚になります。

ピアノを弾く前の5分程度で実施でき、誰でも簡単に効果を出すことができる魔法のトレーニングです。ぜひやってみてください。

*まず始める前に手と手を合わせて密着感を感じてみましょう!その感覚を感じたら次の方法で手・指を整えてみましょう。






いかかですか?整える前に手と手を合わせた時と比べて密着感が変化しましたか?即時的な効果があり、この手・指が整った状態で練習することで、どんどん体性感覚が研ぎ澄まされピアノで指が思い通りに動くようになっていきます。


このような方法は即時的な効果もありますが、繰り返し毎回行うことで、ボディマッピングがより強固になっていきます。ピアノを弾く前の5分程度で実施でき、誰でも簡単に実施できるので、毎回練習前にぜひやってみてくださいね!


今回は手・指を整える方法のみお伝えしましたが、もっと詳しく子どもの身体を整える方法を知りたい方はキッズ・ジュニアトレーナーの専門家が実施する「体軸ファシリテータ養成講座」の受講をおすすめします。


「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら


オンラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格がとれ、さらに運動教室を開催することが可能になります。子どもの身体を整え方が分かり、お子さんたちが運動神経や姿勢がどんどん良くなりますよ。ぜひご検討ください。

まとめ  

今回は、ピアノで指が思い通りに動かしやすくなる方法について紹介しました。


ピアノで指を動かしにくい子どもは、感覚や運動のズレによる力みや過緊張が生じてしまっている

ピアノで指を動かしやすくするためには、練習の量を増やすのではなく、感覚が統合された状態(体性感覚が整った状態)で繰り返し練習する必要がある

体性感覚を基にピアノを弾く時に一番重要になってくる「手・指」の状態を整えるハンドワークが効果的である

以上になります。ぜひ親子で一緒に「柔らかい優しい手・指」になっていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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