子どもの視力低下の原因とは?正しい姿勢と生活習慣で視力を守る方法

時計2025.01.12
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「最近、うちの子の視力が落ちてきている気がする…」「スマホばかり使っていて目が心配」と感じている親御さんは多いのではないでしょうか?


実際、文部科学省のデータによると、小学生の約3割、中学生の約5割が視力1.0未満という結果が出ています。これほど多くの子どもが視力低下に悩んでいる背景には、デジタル機器の普及や現代の生活環境が大きく影響しています。


その中でも、猫背やストレートネックといったような日常的な姿勢の悪さが視力に大きく関係しているのをご存知でしょうか?


この記事では、視力低下の原因や姿勢との深い関係についてわかりやすく解説します。最後には理学療法士が考案した姿勢を改善するための体操について詳しくご紹介します。


お子さんの大切な視力を守るために、ぜひ最後までお読みください。



目次  


1. 子どもの視力低下の原因

2. 子どもの視力低下と姿勢との関係

3. 子どもの視力低下を守る体操

4. まとめ 



子どもの視力低下の原因

子どもの視力低下には、生活習慣や環境に深く関係する以下のような原因があります。

1. 近距離作業の増加

子どもたちの生活にスマートフォンやタブレットは欠かせない存在となっていますが、これらのデバイスを近距離で長時間使用することが、視力低下の最大の原因です。目は近くを見る際に筋肉を緊張させてピントを合わせますが、これが長時間続くと目が疲れやすくなり、近視が進行しやすくなります。


2. 屋外活動の不足

外で遊ぶ時間が減り、室内でゲームや動画を楽しむ子どもが増えています。しかし、日光を浴びることは目の健康を保つうえでとても重要です。自然光を浴びると分泌される「ドーパミン」が、目の成長を正常に保ち、近視の進行を抑制する働きがあります。屋外活動が少ない子どもは、このドーパミンが不足しやすいのです。


3. 睡眠不足と生活リズムの乱れ

子どもが夜遅くまでゲームをしたりスマホを使ったりすると、目の疲労が回復する時間が足りなくなります。特に成長期の子どもにとって、十分な睡眠は目の健康を保つために欠かせません。


4. 姿勢の悪さ
現代の子どもたちは屋外活動が不足し、ゲームやスマホなどの増加による影響で、猫背やストレートネックといったような姿勢が悪い子どもが増えています。姿勢が悪いと首や背中の筋肉が過剰に緊張し続けるため、血流が悪くなり目が疲れやすくなります。


このような原因がありますが、その中でも親御さんが意外に見落としがちなのが「姿勢」と視力の関係です。正しい姿勢を維持することで、目の負担を大幅に軽減することができます。


視力低下と姿勢との関係について次にわかりやすく説明します。


子どもの視力と姿勢との関係

子どもの姿勢が悪いとなぜ視力が低下するのか?その関係について次のようなものがあります。

1. 悪い姿勢が引き起こす視力低下
スマホやタブレットを使用するとき、子どもは無意識に頭を前に突き出す「ストレートネック」の姿勢を取ってしまいがちです。

 

この姿勢では首の後ろにある後頭下筋(こうとうかきん)という筋肉が過剰に緊張し、血流が悪化します。


この後頭下筋は頭の位置を調整する作用があり、この筋肉が過度に緊張してしまっていると頭の位置が調整できず、目のピントが合わせにくくなります。

ビデオカメラで例えるなら「手ぶれ補正機能」が働かない状態となり、目の疲労が蓄積します。これが視力低下や目の疲労の原因になります。


2. 猫背と目の距離の関係
猫背や頭が前に出た姿勢では、画面と目の距離が近くなり、目の調節機能に余計な負担がかかります。これが長期間続くことで近視が進行します。

このように、悪い姿勢が視力低下を招く原因になります。

お子さんの視力を守るために、机と椅子の高さを調整したり、そもそも電子機器の時間を制限したりなど環境設定が重要なことは言うまでもありません。

その中で、さらに悪い姿勢を改善することが子どもの視力低下を守るために重要になります。


子どもの視力低下を守る体操ここでは、子どもの視力低下を予防するために効果的な姿勢改善の体操を紹介します。

ここで紹介する体操は「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。

姿勢を改善するためには、「身体の土台づくり」が重要になります。この土台がしっかりしていることで、すくすくと成長していくことができます。

この土台になるものが、身体の軸である「体軸」です。

「体軸」とは、筋肉や骨格のことではなく、身体を中心に上下に貫く軸の感覚のことです。背骨の少し前を通る感覚であり、背骨の動きが良くなることで形成されます。


この感覚の軸は子どもたちの身体の成長の土台となる能力であり、正しい姿勢の獲得には必須の能力になります。この土台ができることで、勉強や習い事、運動やスポーツなどの習得力がアップします。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチ(クロスポイント)を触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます


ここでは、全部で100種類以上ある体操の中から、姿勢改善に効果的な体操を5つ紹介します。親子で一緒に遊びながら楽しくやってみてくださいね。

まず、体操をする前に今の目の状態を確認するために、文字などをみてください。今の状態を確認したら、次の体操をやってみましょう。








体操が終わったら、体操前に見た文字を再度みてください。見え方や明るさなど変わっていませんか?

体操は即時効果がありますが、継続して実施することで効果がどんどん持続していきます。

お子さんが体操を継続できるように、体操を行ったらゲームをやってもいいなど条件付けを行右などの工夫があってもいいかもしれません。

身体に軸を作ることができる体操をぜひお家で楽しく続けてみてください。どんどん姿勢がよくなり、目の疲労や視力低下を予防できますよ。

これからの時代、子どもたちが元気に笑顔で成長できるためには、親御さんたちの関わり方が非常に重要になります。

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに関することをもっと学びたいと興味を持たれた方は、TAIJIKU MAPサイト内にある「子どもの健康・教育・遊びに関するコラム」をぜひ読んでみてください。一緒に学んでいきましょう!

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まとめ  

今回は子どもの視力低下と姿勢との関係方法について解説し、視力を守るための姿勢改善体操を紹介しました。


・視力低下の現状:小学生の約3割、中学生の約5割が視力1.0未満


・視力低下の原因:デジタル機器の普及、屋外活動不足、睡眠不足、悪い姿勢


・視力と姿勢の関係:ストレートネックや猫背が目の疲労や視力低下を招く


・視力低下対策:スマホやタブレットを使う時間を管理

        屋外で遊ぶ時間を増やす

        体軸体操による姿勢改善


以上になります。


現代の子どもたちを取り巻く環境は、視力低下を招きやすい要素で溢れています。しかし、適切な生活習慣や姿勢の改善を行うことで、視力低下を予防し、目の健康を守ることができます。親子で一緒に取り組んでみましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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