「寝る子は育つ」は本当だった!子どもの睡眠力を育てるために今日からできること

時計2025.04.05
運動能力   集中力   子育て   遊び   健康  
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日々、子育てに奮闘中のみなさん、

・子どもを寝かしつけるけど、なかなか寝てくれない

・子どもが夜中に何度も起きてしまう

・子どもがいつも朝の機嫌が悪い


こんなお悩みを抱えていませんか?

子どもの睡眠障害は、実は多くの家庭で見られる悩みです。子どもにとっての睡眠は「疲れをとる時間」だけではなく、「心と身体の成長に直結する発育の時間」なのです。


寝る子は育つということわざがありますが、最近、さまざまな睡眠研究によってよく寝ることは子どもたちの成長・発達に非常に大切であることがわかってきています。


□ 子どもが朝、自分では起きられない

□ 子どもが寝ている時にポカンと口が空いている

□ 子どもが風邪をひきやすい

□ 子どもが夜なかなか寝ない

□ 子どもが朝起きてから機嫌が悪い


上記のチェック項目に一つでも当てはまるなら、子どもの睡眠力が弱い可能性があります。


そこで、今回は子どもの睡眠がなぜ大切なのか、そしてその質を改善する、睡眠力を育てるために今日からできることをお伝えしますぜひ最後までこの記事を読んでください。


目次  


1. 子どもの睡眠が大切な理由

2. 子どもの睡眠の質は呼吸で決まる?

3. 子どもの睡眠の質を高める体軸体操とは

4. まとめ


子どもの睡眠が大切な理由


日本は世界でも1ー2番目に「睡眠時間の短い国」です。子どもたちの睡眠の状態を米国睡眠医学会によると、3〜5歳の子どもは1日10〜13時間、6〜12歳の子どもは1日9〜12時間の睡眠が推奨されています。その理由には次のようなことがあげられます。

① 身体が発達する

子どもの体を大きくする「成長ホルモン」は、夜の深い眠り(ノンレム睡眠)のときに多く分泌されます。特に、入眠から3時間以内に分泌のピークを迎えるので、夜更かししたり眠りが浅かったりすると、このホルモンが十分に出ません。

② 学力が向上する

日中に学んだことや体験したことは、寝ている間に脳内で整理・保存されます。特に、ノンレム睡眠が「知識の定着」、レム睡眠が「感情の整理」に関係していることがわかっています。

③ 心の安定や集中力を支える

睡眠不足になると、イライラしたり、不安になりやすくなることがわかっています。これは、睡眠不足が脳の感情をコントロールする部分(前頭前野や扁桃体)に影響するからです。また、日中の集中力・判断力・行動のコントロール能力(実行機能)にも睡眠が深く関係しています。

④ 風邪を引きにくくなる

子どもは風邪をひきやすいですが、睡眠をしっかりとることで免疫力が高まり、病気にかかりにくくなることがわかっています。

⑤ 運動能力が上がる

睡眠中は、筋肉や皮膚、内臓などの「修復・再生」も行われます。外遊びで疲れた体も、夜の睡眠でリセットされることでパフォーマンスが上がることがわかっています。

つまり、子どもの睡眠は、

体を伸ばし
脳を発達させ
感情を整え
病気から守り
毎日のパフォーマンスを支える

そんな「子どもの成長の土台」なんです。しっかり眠ることで、子どもは毎日ぐんぐん育っていきます。


子どもの睡眠の質は呼吸で決まる?


日本睡眠学会理事の千葉伸太郎氏は、著書「子どもの脳をつくる最高の睡眠」の中で、眠りをよくする鍵は睡眠の「時間」と「」と「リズム」にあると述べています。

この中でも「睡眠の質」というと、環境や生活リズムが注目されがちですが、実は「呼吸の深さ」がカギを握っていることをご存じですか?

眠っているとき、呼吸が浅かったり、途中で止まったりすると、脳は「起きなきゃ!」と反応して、眠りが浅くなってしまいます。これを無呼吸症状や口呼吸などと呼び、子どもにも意外と多く見られるんです。

千葉氏は、鼻は呼吸のため、口は食事のためにあり、勉強・運動のできる子は、鼻呼吸をしている」と言っています。

◎ 子どものこんな症状は要注意

いびきをかく
ポカンと口を開けて寝ている
朝起きても疲れが取れていない
寝相が激しい・よく寝返りを打つ

これらは、呼吸がスムーズにできていないサインかもしれません。口呼吸により呼吸が浅いと、いくら睡眠時間が長くても、質の良い睡眠とは言えません。ぐっすり眠っているようで、実は脳や体が「半覚醒状態」にあると言えます。

ここで、子どもが口呼吸をしているか次の方法でチェックしてみましょう。

<チェック方法>

1:口を軽く閉じてみる

2:その時の舌の位置を確認する

この時に、本来は舌が「上顎の口蓋」部分にぴったりとついている状態が正常です。


舌先が下の歯の裏側についてしまっていれば、舌の位置が低位になってしまっており、口呼吸をしている可能性が高いです。

舌の位置が下がってしまっている子どもは次の体操を寝る前に行う習慣をつけましょう!


子どもの睡眠の質を高める体軸体操とは

ここでは、子どもの睡眠の質を高めるための体操を紹介します。

ここで紹介する体操は「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのための体操プログラム」になります。

姿勢を改善するためには、「身体の土台づくり」が重要になります。この土台がしっかりしていることで、すくすくと成長していくことができます。

この土台になるものが、身体の軸である「体軸」です。

「体軸」とは、筋肉や骨格のことではなく、身体を中心に上下に貫く軸の感覚のことです。背骨の少し前を通る感覚であり、背骨の動きが良くなることで形成されます。


この感覚の軸は子どもたちの身体の成長の土台となる能力であり、正しい姿勢の獲得には必須の能力になります。この土台ができることで、勉強や習い事、運動やスポーツなどの習得力がアップします。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチ(クロスポイント)を触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、インナーマッスルが活性化し、身体に軸ができます


ここでは、全部で100種類以上ある体操の中から、口呼吸を改善するために効果的な体操を5つ紹介します。寝る前に親子で一緒に体操を習慣にしてみましょう!


ベロアクション


くびアクション



スパイラルアクション


ブラキオサウルスアクション


呼吸アクション


体操が終わったら、寝転んでみて呼吸のしやすさなど確認してみてください。背骨から首まわりが楽に感じませんか?

体操には即時効果がありますが、継続して実施することで効果がどんどん持続していきます。

身体に軸を作ることができる体操をぜひお家で楽しく続けてみてください。徐々に寝ている間の口呼吸が改善し、睡眠の質が高まりますよ。

これからの時代、子どもたちが元気に笑顔で成長できるためには、親御さんたちの関わり方が非常に重要になります。

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに関することをもっと学びたいと興味を持たれた方は、TAIJIKU MAPサイト内にある「子どもの健康・教育・遊びに関するコラム」をぜひ読んでみてください。一緒に学んでいきましょう!

▶︎ TAIJIKUMAPサイトはこちら


まとめ  

子どもの睡眠が大切な理由

 ・身体が発達する

 ・学力が向上する

 ・心の安定や集中力を支える

 ・風邪を引きにくくなる

 ・運動能力が向上する


子どもの睡眠の質は呼吸で決まる?

 ・眠りをよくする鍵は睡眠の「時間」「質」「リズム」にある

 ・睡眠の質は呼吸の深さで決まる

 ・鼻呼吸をすることで呼吸が深くなる


子どもの睡眠の質を高める体軸体操とは?

 ・体軸体操は予防医学に基づいて理学療法士が考案

 ・健康的な身体づくりのための体操プログラム

 ・口呼吸を改善するための体軸体操は次の5つ

   ・ベロアクション

   ・くびアクション

   ・スパイラルアクション

   ・ブラキオサウルスアクション

   ・呼吸アクション


以上になります。


子どもの眠る力を育てるために、この体軸体操を寝る前の習慣にしましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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