なぜあの子はすぐできる?運動神経が良い小学生の秘密

時計2025.10.18
運動能力   かけっこ   体幹   集中力   遊び  
ダミー画像

「繰り返し練習をしているのに、なかなか上手にならない」

「同じ練習をしているのに、なぜあの子はすぐできるの?」


運動神経が良い子どもを見ると、そんな疑問を感じることはありませんか?


そう感じているあなたは、もしかすると勘違いをしてしまっているかもしれません。実は 「運動神経が良い」ため最初から何でもできる というわけではありません。


本当に運動神経が良い子どもは、何回も失敗を繰り返し、その中で動作を覚えていく動作の学び方(身につけ方)」が非常に上手 なのです。


この動作の学び方は、誰でも自宅で簡単に身につけることができるんです。


この記事では、運動神経が良い子どもがどのように動作を覚えているのかを説明し、最後には自宅で簡単にできる運動神経が良くなるトレーニングをお伝えします。


目次  


1. 動作ってどうやって覚えるの?

2. 運動神経が良い子どもの動作の覚え方

3. 自宅で簡単にできる運動神経が良くなるトレーニング

4. まとめ


動作ってどうやって覚えるの?

そもそもどうやって動作は覚えていくのでしょうか?

繰り返し努力することで、徐々に動作を覚えていくと思われている方も多いと思いますが、実は違うんです。筋力や柔軟性のように徐々に向上する直線上の成長線とは異なり、動作を覚える(正しい身体の使い方になる)ことは曲線上の成長線になります(シグモイド曲線)。

この成長曲線はなかなか成長しない①準備期間、急成長する②急成長期、安定する③安定期に分類されます。


① 準備期:なかなかできない

・何度も失敗する
・体の使い方がバラバラ
・成果が見えづらい

運動神経が良い子は、この時期に大量の情報を集め、感覚を磨いている。

 ② 急成長期:急にコツをつかむ!

自転車・逆上がり・縄跳びなど「ある日突然できた!」という経験、ありませんか?

力の入れ方やタイミング、バランスなどがが一瞬でつながることで、一気に成功率が上がる。

 ③ 安定期:当たり前にできる

・何度やっても成功する
・スムーズで無意識に動ける
・応用もきくようになる

運動神経が良い子は①準備期で「感覚を溜める力」が非常に高いため、②で一気に伸びやすいのです!


運動神経が良い子どもの動作の覚え方

運動神経が良い子どもは、運動神経が悪い子どもと比べると、動作のコツをつかむことが上手であり、つまり②急成長期が早くおとずれます。


なぜ、早くコツが掴めるかというと、次の3つの能力が優れているからなんです。


この能力が優れていることで、新しい動作でも練習することで、どんどん覚えることができます。逆に言うと、この3つの能力が優れていないまま繰り返し練習をしてしまうと、動作がなかなか覚えられず、途中で諦めてしまったり、スポーツをやめてしまったりするのです。

そこで、自宅でも簡単にこの3つの能力を鍛えることができるトレーニングを紹介します。


自宅で簡単にできる運動神経が良くなるトレーニング

ここで紹介する練習法は「10秒アクションと呼ばれ、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのためのトレーニングプログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化するため、たった、10秒の動きで繰り返し行うことで、正しい身体の使い方が身についていきます。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを意識しながら動かすことで、身体の感覚が整い、無駄な力が抜けた状態、つまり逆上がりがやりやすい状態になります。そして、インナーマッスルが活性化することで、身体に軸「体軸」ができます


 

体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。

体軸は、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これから怪我することなくスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。


今回は、この100種類以上あるトレーニングの中から運動神経がよくなる体操を5つ紹介します。子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。


まず、身体の使い方を次の方法でチェックしてみましょう!


立ち上がることができるかできないかをチェックしてください。

立ち上がれなかった、もしくは立ち上がりがぎこちなかった子は、次の体操をやってみましょう!














すべての体操ができたら、先ほどのチェック方法でもう一度身体の使い方をチェックしてみよう!



どうかな?立ち上がれるようになっていませんか?


このように、身体の感覚が向上すれば身体の使い方はすぐにでも変えることができます。子どもたちが楽しみながら運動神経が向上できるように、親子で一緒にやってみてくださいね。


今回お伝えした10秒アクションは全てで100種類以上あり、その中の一部のみ紹介しました。これからの時代、小学生の子どもたちが、健康にすくすく成長できるために土台となる身体づくりが必須です!

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

  「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら

まとめ  

◉動作ってどうやって覚えるの?

・動作を覚える(正しい身体の使い方になる)ことは曲線上の成長線(シグモイド曲線)

・①準備期間、②急成長期、③安定期に分類され、②の急成長期にコツを掴み動作を覚える


◉運動神経が良い子どもの動作の覚え方

・自分の身体を感じる力、動きをイメージする力、筋肉を使いこなす力が優れていることで動作のコツを掴むのが早い

・シグモイド曲線の②急成長期が早くおとずれる


◉自宅で簡単にできる運動神経が良くなるトレーニング

・体軸体操が効果的

 ーみぞおちアクション

 ーレッグアクション

 ーマウンテンロケット

 ーすもうアクション

 ー軸アクション


以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらもおすすめ