逆上がりのコツがわからない小学生に試してほしい3つの練習法

時計2025.10.08
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「うちの子、何度練習しても逆上がりができなくて…」

「逆上がりできそうなのに、何かコツがあるのかな?」

そう悩む親御さんは少なくありません。


理学療法士として多くの子どもの身体を見てきましたが、逆上がりができない小学生の多くは、腕の力が足りないのではなく、「身体の動かし方のコツ」知らないだけなんです。


正しいコツをつかめば、どんな小学生でも必ずできるようになります。


この記事では、逆上がりのコツがわからない小学生に試してほしい3つの練習法を、身体の使い方の視点からわかりやすく紹介します。小学生のお子さんの「できた!」の瞬間を一緒に引き出しましょう。



目次  


1. 逆上がりができない原因

2. 逆上がりができるようになるコツ

3. 逆上がりのコツが分からない小学生に試してほしい3つの練習法

4. まとめ


逆上がりができない原因

そもそもなぜ「逆上がり」ができないのでしょうか?

逆上がりとは、鉄棒を支点として身体を反時計回りに動かす円運動です。逆上がりは次の5つのフェーズに分けることができます。


その中でも、逆上がりをする時に重要になるのが②の足を振り上げるフェーズです。

この時に、逆上がりが苦手な小学生に多いのが、足を大きく蹴り上げて腹筋の力を使って回ろうとします。これを意識しすぎることで大きな円運動になってしまっており、その分大きな力が必要となってしまうことで身体が持ち上がらず、逆上がりができないのです。



逆上がりができるようになるコツ


小学生が誰でも逆上がりができるようになるコツは、大きく次の3つあります。

①ヘソ(重心)を意識して小さく回る

逆上がりの時に、足先を意識して蹴り上げると、鉄棒(支点)に対して大きな円運動になってしまい、その分大きな力が必要になるため身体が持ち上がりません。

そうではなく、へそ(重心)を意識して蹴り上げることで小さな円運動になるため小さな力で回りやすくなります。



②足を蹴り上げるのではなく、地面をしっかり蹴る

逆上がりで足を高く蹴り上げることで、身体を持ち上げることも大切なのですが、これを意識しすぎると反対に上がりにくくなります。なぜなら、そもそも足を蹴り上げるためには、反対側の足(支持足)で地面を下にしっかり蹴る必要があるからです。逆上がりの上手な小学生は、みんな地面をしっかり蹴っています。


地面を蹴る時に、お尻・もも裏の筋肉を使う

逆上がりが苦手な小学生は、地面を蹴る時に膝や足首周囲に力を入れてしまっていることが多いです。

コツ①でも説明した通り、逆上がりはヘソ(重心)を上に持ち上げる運動です。そのため、重心に近い「股関節(つけ根の関節)」の筋肉である「お尻・もも裏の筋肉」を使うことで重心が持ち上がり、回りやすくなります。



逆上がりの練習の時にこの3つのコツを意識することでやりやすくなります。

ただ、小学生がこの3つのコツを意識するの難しいですよね?

そこで、逆上がりをする時に、このコツが勝手にできるようになる、つまり身体の使い方が上手になる練習法があります。

次に、その練習法を紹介します!


逆上がりのコツが分からない小学生に試してほしい3つの練習法

ここで紹介する練習法は「10秒アクションと呼ばれ、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのためのトレーニングプログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化するため、たった、10秒の動きで繰り返し行うことで、正しい身体の使い方が身についていきます。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを意識しながら動かすことで、身体の感覚が整い、無駄な力が抜けた状態、つまり逆上がりがやりやすい状態になります。そして、インナーマッスルが活性化することで、身体に軸「体軸」ができます


 

体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。

体軸は、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これから怪我することなくスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。


今回は、このトレーニングの中から逆上がりができるようになる練習法を3つ紹介します。子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。

まず、鉄棒で逆上がりをやってみてください。身体の上がり具合など現状をチェックしてみてくださいね。


できましたか?現状が確認できたら、身体の感覚を整えるウォーミングアップの体操を3つやりましょう!これが、正しいトレーニングを行うために非常に重要なので必ずやってくださいね!


ウォーミングアップ














では、いよいよ、逆上がりが苦手な小学生ができるようになる3つの練習法「10秒アクション」をやってみましょう!親御さんが見本を見せて、お子さんに真似させるようにやってみましょう!


*全ての体操は10秒程度やってみてください。そのトレーニングの際に横の図にある星マークのポイントを意識しながらやってみよう!



1.フロッグアクション






2.レッグスプリング






2.クロスステップ







すべての体操ができたら、逆上がりをやってみましょう!先ほどと比べて逆上がりの時の身体の上がり方はどうですか?


このように、身体の使い方はすぐにでも変えることができます。小学生の子どもたちが楽しみながら逆上がりができるように、親子で一緒にやってみてくださいね。


今回お伝えした10秒アクションは全てで100種類以上あり、その中の一部のみ紹介しました。これからの時代、小学生の子どもたちが、健康にすくすく成長できるために土台となる身体づくりが必須です!

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

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まとめ  

◉逆上がりができない原因?

逆上がりとは、鉄棒を支点として身体を反時計回りに動かす円運動

逆上がりは次の5つのフェーズに分けることができ、その中でも蹴り上げるフェーズが重要

逆上がりが苦手な小学生に多いのが、足を大きく蹴り上げることを意識しすぎることで大きな円運動になってしまっており、その分大きな力が必要となる


◉逆上がりができるようになるコツ

①重心を意識し、小さな円運動で回る

②蹴り上げることより、支持側の足で地面をしっかり蹴る

③地面を蹴る時に、お尻・もも裏の筋肉を使う


◉逆上がりのコツが分からない小学生に試してほしい3つの練習法

・10秒アクションが効果的

 ーフロッグアクション

 ーレッグスプリング

 ークロスステップ


以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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