親子で楽しく始めるバランストレーニング10選

時計2025.08.28
運動能力   柔軟性   かけっこ   体幹   子育て   遊び   健康  
ダミー画像

「うちの子、よく転ぶなあ…」「運動がちょっと苦手かも?」

そんなふうに感じたことはありませんか?


実はそれ、体の「バランス能力」が関係しているかもしれません。バランスは、運動だけでなく、日常生活の中でもとても大切な力です。例えば、椅子に座って姿勢を保つ、階段をのぼる、公園の遊具で遊ぶ——これらすべてに「身体を安定させる力」が必要です。


でも安心してください。バランス能力は、生まれつきではなく「トレーニング」で伸ばすことができます。そして子どもの時期に育てることで、その後の運動能力やケガのしにくさに大きくつながっていきます。


今回は、バランス能力について解説し、お家で簡単に実施できる子どものバランス能力を高めるトレーニングを10個紹介します。親子で楽しみながらバランストレーニングやってみましょう!


目次  


1. バランストレーニングとは?

2. バランストレーニングで得られる効果

3. 子どものバランス能力を上げるトレーニング10選

4. まとめ


バランストレーニングとは?


そもそも「バランス」とは何でしょうか?

バランスとは、外からの力(重力や揺れなど)が加わっても、身体が倒れないように安定した状態を保つ能力のことです。

このバランス能力には大きく2つの側面があります。

静的バランス:止まった状態で姿勢を保つ力(例:片足立ち、椅子に座る姿勢を崩さずに保つ)

動的バランス:動いている中で体を安定させる力(例:走って方向転換する、ジャンプして着地する)

このバランス能力( 身体を安定させる力)」が高い子どもには、①自分自身の身体を感じる力、②動きをイメージする力、③筋肉をつかいこなす力の3つの力が備わっており、思い通りに身体を動かすことができるんです。

つまりバランストレーニングとは、この3つの力を向上させることで、身体を安定させる能力を養う運動のことです。

特に小学生くらいまでの時期は、神経の発達がとても盛んな時期になります。だからこそ、この時期に楽しく体を動かしながらバランス感覚を養うことが、将来の運動の得意・不得意や、ケガのしにくさに大きく関わってきます。


バランストレーニングで得られる効果


バランストレーニングをすると、子どもにとってこんなうれしい効果があります。

1. 転びにくくなり、ケガを予防できる
バランス力が身につくと、つまずいたり体勢を崩したときに、とっさに姿勢を立て直すことができるようになります。これにより、転倒やケガのリスクがぐんと減ります。

2. 運動が得意になる
サッカーやバスケットボール、縄跳びなど、ほとんどの運動には「身体を安定させる力」が必要です。バランス力があると動きがスムーズになり、運動全般が得意になっていきます。

3. 姿勢がきれいになる
机に向かっているときに猫背になりやすい、椅子にじっと座っていられない、そんなお子さんにもバランストレーニングは効果的です。体幹が安定することで自然と姿勢が整い、集中力も高まりやすくなります。

4. 自信がつく
転びにくくなったり、運動がうまくできたりすると、子ども自身が「できた!」という達成感を味わえます。これは自己肯定感や「もっとやってみたい!」という前向きな気持ちにつながります。

つまり、バランストレーニングはただ身体を強くするだけでなく、 ケガ予防・運動能力アップ・姿勢改善・自信づけ と、子どもの成長にとって多方面で良い影響をもたらしてくれるのです。


親子で楽しく始めるバランストレーニング10選

ここで紹介する体操は「10秒アクション」と呼ばれ、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのためのトレーニングプログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化するため、たった、10秒の動きで繰り返し行うことで、正しい身体の使い方が身についていきます。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、無駄な力が抜けた状態、つまりバランスが取りやすい状態になります。そして、インナーマッスルが活性化することで、身体に軸「体軸」ができます


 

体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。

体軸は、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これから怪我することなくスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。今回は、このトレーニングの中からバランス能力を高めるトレーニングを10個紹介します。子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。

まず、バランス能力を次のアクションテストでチェックしてみましょう!


5・4点がバランス能力が高く、1・2点はバランス能力が低いと考えられます。バランス能力が低かったとしても、大丈夫です。次に紹介するバランストレーニングを行うことで、誰でも簡単にバランス能力を向上することができます。

早速ですが、子どものバランス能力を高めるトレーニングをやる前に、身体の感覚を整えるウォーミングアップの体操を4つやりましょう!これが、正しいトレーニングを行うために非常に重要なので必ずやってくださいね!

ウォーミングアップ

















では、いよいよ、子どものバランス能力を高めるトレーニング「10秒アクション」をやっていきましょう!親御さんが見本を見せて、お子さんに真似させるようにやってみましょう!


*全ての体操は10秒程度やってみてください。そのトレーニングの際に横の図にある星マークのポイントを意識しながらやってみよう!



1.ヤジロベーアクション


2.フラミンゴアクション


3.ドラゴンフライアクション


4.ツイストアクション



5.ケンケンアクション



6.スケートアクション



7.スクワット アクション



8.サイドクラッカーアクション



9.ターンジャンプアクション



10.ライジングアクション



すべての体操ができたら、先ほどのチェック方法でもう一度バランス力をチェックしてみよう!





どうでしょうか?バランス能力は向上できましたか?


このように、身体の使い方はすぐにでも変えることができます。子どもたちが楽しみながらバランス能力がいい身体の使い方になるように、親子で一緒にやってみてくださいね。


今回お伝えした10秒アクションは全てで100種類以上あり、その中の一部のみ紹介しました。これからの時代、小学生の子どもたちが、健康にすくすく成長できるために土台となる身体づくりが必須です!

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

  「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら

まとめ  

◉バランストレーニングとは?

バランスとは、外からの力(重力や揺れなど)が加わっても、体が倒れないように安定した状態を保つ能力のこと

自分の身体を感じる力、動きをイメージできる力、筋肉を使いこなす力が重要

・バランストレーニングとは、この3つの力を向上させることで、身体を安定させる能力を養う運動のこと


◉バランストレーニングで得られる効果

・転びにくくなり、怪我を予防できる

・運動が得意になる

・姿勢がきれいになる

・自信がつく


◉親子で始めるバランストレーニング10選

・10秒アクションが効果的

 ーヤジロベーアクション

 ーフラミンゴアクション

 ードラゴンフライダウン

 ーツイストアクション

 ーケンケンアクション

 ースケートアクション

 ースクワット アクション

 ーサイドクラッカーアクション

 ーターンジャンプアクション

 ーライジングアクション


以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

こちらもおすすめ