小学生の足が速くなるトレーニング5選

時計2025.08.06
運動能力   柔軟性   かけっこ   体幹  
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運動会や体育の授業で「うちの子、どうして走るのがちょっと遅いんだろう?」と感じたことはありませんか。


実は走る速さは、脚の筋力だけで決まるものではありません。体をスムーズに前へ運ぶには、上半身と下半身がうまく連動して動くこと、特に「 肩甲骨と骨盤の動きが連動しているかどうか」 が大きなカギになります。


この連動がスムーズだと、腕を振った力が自然に骨盤へ伝わり、脚の回転が速くなります。逆にここが固まっていると、どんなに脚を頑張って動かしてもスピードは伸びにくいのです。


理学療法士の視点から言えば、「肩甲骨と骨盤の連動性」は生まれつきの才能ではなく、ちょっとした身体の使い方を練習することで身につけることができます。


そこで今回は、小学生の足が速くなるために大切な「肩甲骨と骨盤が連動すること」について説明し、最後には小学生の足が速くなるトレーニングを5つ紹介します。



目次  


1. 小学生の足が速くなるために大切なこと

2. 小学生の足が速くなるトレーニング10選

3. まとめ


小学生の足が速くなるために大切なこと

なぜチーターがあんなに速く走ることができるか知っていますか?

実は、最速動物であるチーターは走る時に肩甲骨と骨盤を構成している腸骨(ちょうこつ)が連動して動いているのです。

わかりやすく説明しますね。

人間もチーターも肩甲骨と腸骨という骨があります。肩甲骨は腕に、腸骨は足につながっています。


実は、腕を動かすときは肩甲骨が、足を動かすときは腸骨が動きます。

この肩甲骨と腸骨は連動して動くことでスムーズに手足を動かすことができるんです。この肩甲骨と腸骨が連動して動くことを「甲腸連動(こうちょうれんどう)」と言います。

この甲腸連動が起こることで、腕の振りと足の動きが滑らかに連動し、より速く走ることができます。


この甲腸連動は同側(Ex:右側の肩甲骨と腸骨)や対側(Ex:右肩甲骨と左腸骨)などで連動します。


小学生の足が速くなるためには、この連動性の獲得が大切になります。ただそうは言われても意識するだけではなかなか上手に連動させることができませんよね。

そこで、次に理学療法士が考案したトレーニングを紹介しますね。


小学生の足が速くなるトレーニング5選

ここで紹介するトレーニングは「10秒アクション」と呼ばれ、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのためのトレーニングプログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化するため、たった、10秒の動きを繰り返し行うことで、正しい身体の使い方が身についていきます。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、肩甲骨と腸骨が連動して動きやすい状態になります。そして、インナーマッスルが活性化することで、身体に軸「体軸」ができます


 


体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。


体軸は、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これから怪我することなくスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。


今回は、このトレーニングの中から小学生の足が速くなる肩甲骨と腸骨を連動させるトレーニングを5個紹介します。

子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。

まず、子どもたちの足の速さを次の方法でチェックしてみましょう!



上の点数表を参考に、何点だったか覚えておいてくださいね。

では、早速、小学生の足が速くなる肩甲骨と腸骨の連動性を高めるトレーニング「10秒アクション」をやっていきましょう!親御さんが見本を見せて、お子さんに真似させるようにやってみましょう!

まずは、肩甲骨と腸骨が連動しやすくするために、ウォーミングアップにて肩甲骨と骨盤周囲の感覚を整えましょう!

*意識ポイントが重要になります。しっかり触ったり意識しながらやってみましょう!

<ウォーミングアップ>









ウォーミングアップが終了したら、トレーニングをやってみよう!

それぞれ10秒ずつやってみましょう!



<足が速くなるトレーニング:10秒ずつ>


1.クローリングアクション





2.立甲ウォーク




3.ヒップロールアクション




4.リザードアクション






5.ライオンダッシュ





すべての体操ができたら、先ほどのチェック方法でもう一度身体の使い方をチェックしてみよう!





どうでしょうか?回数は体操前と比べて増えましたか?


このように、身体の使い方はすぐにでも変えることができます。子どもたちが楽しみながら運動神経がいい身体の使い方になるように、親子で一緒にやってみてくださいね。

今回お伝えした10秒アクションは全てで100種類以上あり、その中の一部のみ紹介しました。これからの時代、小学生の子どもたちが、健康にすくすく成長できるために土台となる身体づくりが必須です!

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

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まとめ  

◉小学生の足が速くなるために大切なこと

・肩甲骨と腸骨が連動して動くことを「甲腸連動(こうちょうれんどう)」と言う

・甲腸連動が起こることで、腕の振りと足の動きが滑らかに連動し、より速く走ることができる。
・小学生の足が速くなるために大切なことは、この「甲腸連動」が滑らかにできること


◉小学生の足が速くなるトレーニング5選

 ークローリングアクション

 ー立甲アクション

 ーヒップロールアクション

 ーリザードアクション

 ーライオンダッシュ


以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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