【専門家監修】小学生の瞬発力アップ!家でできる簡単トレーニング5選

時計2025.07.07
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「どうしてあの子は、あんなに軽やかに動けるの?」

「うちの子いつもガチガチで動きが鈍いのはなんで?」

こんな風に感じたこと、ありませんか?


これには、子どもの「瞬発力」が大きく関わっています。


瞬発力とは、瞬間的に速く動く力のことで、ジャンプやダッシュ、切り返し動作などさまざまな動きに大きく関わる大事な力です。


この瞬発力を鍛えるために、頑張ってダッシュやジャンプのトレーニングをしている子、ちょっと待ってください!!


その頑張りも素晴らしいのですが、実は、瞬発力を鍛えるために大切なことがあります。それは「力を抜くこと」なんです。


「えっ?力を強くしたいのに抜くってどういうこと?」と思いますよね?


この記事では、瞬発力とは何か、瞬発力を高めるために大切なことをお伝えし、最後には理学療法士が考案した小学生が瞬発力を高めるための自宅でもできる簡単トレーニングをお伝えします。


この瞬発力、小学生のうちにしっかり育てておくことがとても大切なのです。ぜひ、この記事を読んで、お子さんと一緒に瞬発力をトレーニングしましょう!


目次  


1. 瞬発力とは?

2. 小学生の瞬発力を高めるために大切なこと

3. 小学生の瞬発力を高めるトレーニング方法

4. まとめ


瞬発力とは?


瞬発力とは、「瞬間的に大きな力を発揮する能力」のことで、走る・跳ぶ・避けるといった素早い動きの際に必要な力です。

具体的には、スタートダッシュやジャンプ、切り返し動作などの反射的な動きなどあらゆる運動やスポーツ、遊びの土台となる力です。

この瞬発力はどのように発揮されるのでしょうか?

これは、ただ単に筋力が強いというわけではなく、筋肉のバネである「伸長反射(しんちょうはんしゃ)」が使われています。

伸長反射とは、筋肉の伸ばされた反動を使って一気に収縮させることであり、これを使いこなせると、身体に負担をかけることなく、力強く、速く動くことができます。


つまり、瞬発力とは「身体中の筋肉の伸長反射を利用して、より力強く、より速く動く力」ということになります。


小学生の瞬発力を高めるために大切なこと

小学生の瞬発力を高めるためには、先ほど説明した「伸長反射」を利用する必要があります。

実は、この伸長反射にはある特徴があるんです。それは「筋肉が力んでいると、この伸長反射が発動しなくなること」です。

つまり、瞬発力を高めるために大切なことは「力を抜くこと」になります。もう少し、詳しく言うと「力が抜けている身体になること」です。

コーチなどから「もっと力を抜け」と言われても、うまく抜けなかったり余計に力が入ったりしてしまう子どもが多いのではないでしょうか?

上手に力を抜くためには、逆に「力を入れる部位」に力が入っている必要があります。この「力を入れる部位」とは、ずばり「インナーマッスル」になります。

インナーマッスルに力が入ることで、身体の表面にあるアウターマッスルの力が抜け、「力が抜けている身体になること」ができるのです。



瞬発力をトレーニングする際は、まずこの力が抜けている身体になるトレーニングが必要になります。

それってどんなトレーニング?という方のために、次に小学生の瞬発力を高めるトレーニング方法を紹介します


小学生の瞬発力を高めるトレーニング方法

ここで紹介する体操は「10秒アクション」と呼ばれ、「予防医学に基づいて理学療法士が開発した健康的な身体づくりのためのトレーニングプログラム」になります。

子どもの身体のインナーマッスルを活性化するため、たった、10秒の動きで繰り返し行うことで、正しい身体の使い方が身についていきます。


他の体操とは違い、全身14カ所にある身体のスイッチを触りながら動かすことで、身体の感覚が整い、力が抜けた状態、つまり伸長反射が発動しやすい状態になります。そして、インナーマッスルが活性化することで、身体に軸「体軸」ができます


 


体軸」とは、筋肉や骨ではなく、身体の真ん中を通る身体の感覚になります。


体軸は、運動(スポーツ)・勉強・習い事の土台になるものです。これから怪我することなくスポーツを頑張りたい、勉強がもっとできるようになりたい!という小学生の子どもたちにこそまず身についてほしいのがこの「体軸」です。

この体操プログラムはTAIJIKU(たいじく)子どもの運動学習塾の教育プログラム内などで幅広く活用されています。


今回は、このトレーニングの中から瞬発力を高めるトレーニングを5つ紹介します。

子どもだけでなく、親御さんも一緒に行うことで楽しく続けやすいのでぜひやってみてくださいね。

まず、子どもたちの瞬発力を次の方法でチェックしてみましょう!


上の点数表を参考に、何点だったか覚えておいてくださいね。5点が一番瞬発力が高いということです。

では、早速、小学生が瞬発力を高めるトレーニング「10秒アクション」をやっていきましょう!親御さんが見本を見せて、お子さんに真似させるようにやってみましょう!

























すべての体操ができたら、先ほどのチェック方法でもう一度身体の使い方をチェックしてみよう!


どうでしょうか?回数は体操前と比べて増えましたか?


このように、身体の使い方はすぐにでも変えることができます。子どもたちが楽しみながら運動神経がいい身体の使い方になるように、親子で一緒にやってみてくださいね。

今回お伝えした10秒アクションは全てで100種類以上あり、その中の一部のみ紹介しました。これからの時代、小学生の子どもたちが、健康にすくすく成長できるために土台となる身体づくりが必須です!

今回の記事を読んで、子どもの身体づくりに興味を持たれた方は、子どもの身体づくりの専門家が実施する「体軸ファシリテーター養成講座」の受講をおすすめします。

オフラインでも受講でき、1日で体軸体操指導者の資格を取得することができます。子育てに役立つことができますし、地域で運動教室などを開催することもできるようになります。

  「体軸ファシリテーター養成講座」はこちら

まとめ  

◉瞬発力とは?

「瞬間的に大きな力を発揮する能力」のことで、走る・跳ぶ・避けるといった素早い動きの際に必要な力

筋力が強いというわけではなく、筋肉のバネである「伸長反射(しんちょうはんしゃ)」が使われる


◉小学生の瞬発力を高めるために大切なこと

伸長反射には筋肉が力んでいると、発動しなくなる特徴がある

瞬発力を高めるために大切なことは「力を抜くこと

上手に力を抜くためには、逆に「力を入れる部位」に力が入っている必要がある

インナーマッスルに力が入ることで、アウターマッスルの力が抜け、力が抜けている身体になること」ができる


◉小学生の瞬発力を高めるトレーニング方法

・10秒アクションが効果的

 ークロスステップ

 ーフロッグジャンプアクション

 ープルアップアクション&プルアップダッシュアクション

 ーフォールダウン

 ーはんぱつダッシュ


以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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